サネカズラの実
  サネカズラの実。本来は花托の周りにぐるっと実がついて球状になるのですが,これは十分に実が成長せず,いびつな形になっています。
  サネカズラの語源について,牧野新日本植物図鑑には次のように書いてあります。「実葛は,多分,果実の時に美くし目立つからであると思う。また一説にサネカズラは古名のサナカズラの音転で,サナカズラは滑り葛(ナメリカズラ)の意味。このサは発語で,ナは滑(なめ)のナだという。美男葛は枝の皮の粘汁を水に浸出してその液で頭髪を整えたからである。」