• シキミの花

シキミの花が咲いていました。中央にイイダコの足のように広がっているのが雌しべ。周りを雄しべが取り囲んでいます。牧野植物図鑑によると『おしべは多数で花糸は肥厚する。花の中心には輪状に並んだ心皮が8~12個ある。』とあります。
心皮? 心に皮があるというのは,それを暗喩にして詩を書けそうな感じがしますが,植物学では雌しべを構成する特殊な葉のことをいうそうです。花は葉が変形したものと考えられており,雌しべを構成する葉を心皮といいます。多くの花は,いくつかの心皮が合わさって一つの雌しべとなっていますが,シキミ科などの原始的な植物ではいくつかの心皮がそれぞれ雌しべになるので,柱頭も複数あります。