• マツバウンラン
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マツバウンラン(ゴマノハグサ科)。この花も普通の図鑑には載っていなかったのですが,偶然見た帰化植物図鑑でようやく名前が分かりました。

全国農村教育協会「日本帰化植物写真図鑑」によると
『北アメリカ原産でアジアや南アメリカの温帯に帰化している越年生草本。茎は細く,基部で分岐して高さ50cmほどになり,基部から走出枝を伸ばして分株をつくる。葉は線形で,初めはロゼット状に重なるが,後には互生する。春から夏にかけて,直径1cmほどの紫色の仮面状花を穂状に着ける。1941年に京都市伏見区の向島で初めて採取された。現在では北関東,北陸地方以西に普通に見られるようになった。』

日当たりのよいところに群生していて,なかなかきれいな花です。茎が細長いので,切り取るとすぐに首を垂れてしまいます。

最近出た岩槻秀明著「街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本」(2006年11月)を見ると,マツバウンランが載っていました。やはり,だんだんと普通種になったきているようですね。
また,花が大きいものもあるようです,
『本種には花の大きいタイプが報告されており,距をのぞく花冠が12mmに達するものはオオマツバウンラン(var.texana(Scheele)pennel)と呼ばれています。』