« »

ガガンボの平均棍

2007年5月3日
  • ガガンボの平均棍
  • ガガンボの平均棍

葉っぱの上にガガンボがとまっていたので,捕まえて,「平均棍」がどんなものなのか観察してみました。

ガガンボは動作が遅くてすぐに捕まえることができる上に,からだも大きいので,観察に向いています。長い脚がとれやすいのが欠点ですが。ちなみに,とれた脚は再生することはありません(寿命は1週間ほどらしいので)。この異常に長くて取れやすい脚は,何のためなんでしょうね。

平均棍の役割について,平凡社「世界大百科事典」に,次のように書いてありました。

『アブ,カ,ハエなど双翅(そうし)類の昆虫の後翅は変形して末端がふくらんだ棍棒状となり,平均棍となっている。飛行中,この平均棍は前翅と同じ振動数で上下に振子のように振動する。これを固定したり,除いたりすると昆虫はただちに落下するので,飛行時のからだの平衡を保つ作用をしていることがわかる。この安定作用は,一部は平均棍自体の運動によるジャイロスコープ効果による可能性もあるが,主としてその基部に多数並んだ鐘状感覚子campaniform sensillaというひずみ感受型の感覚細胞のはたらきを通じての反射作用によることがわかっている。』

Categories:ハエ・カ・アブ | Tags: