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スイカズラ

2007年5月19日
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石垣から垂れさがった葛に花が咲いています。スイカズラの花です。

毎年秋に一旦きれいに除草されるのですが,いまの時期になるといつの間にか蔓がのびて,花を咲かせます。丈夫な木ですね。
日本では手に負えないほどはびこることはありませんが,欧米では観賞用に植えられたものが野生化し,畑地などで厄介者になっているそうです。

「朝日百科 植物の世界」に次のように書いてありました。
『日本では栽培されることはあまりないが,欧米では観賞用に植えられている。それが野生化し,競争相手がいないのであろう,畑地などの厄介な雑木となり,「ジャパニーズ・ハニー・サックル」とよばれて嫌われている。日本では畑や田んぼにはびこることはない。』

スイカズラの名前の由来について,大抵の図鑑では「花冠の奥に蜜があり,吸うと甘いためこの名がある」といったことが書いてありますが,「牧野新日本植物図鑑」には次のように書いてありました。
『スイカズラは花中に蜜があり,これを吸う時の唇の形に花冠が似ていることから来ている。』

名前の由来はどちらでもよいのですが,「花の形が吸うときの唇の形に似ている」と一度聞かされると,花を見るたびにめくれた花弁が唇に見えてしまって変な感じです。

花,葉,茎はさまざまな用途に利用されるようです。
平凡社「世界大百科事典」に次のように書いてありました。
『葉を乾かしたものはタンニンを含み,茶の代用とされる。生薬では花を金銀花,茎および葉を忍冬という。花は脂肪酸,フラボノイドなどを含み,単独で,あるいは他の生薬と配合して,解熱,解毒薬として流行性感冒,おできなどに,また黒焼きは止血薬とする。忍冬はタンニン,サポニンおよびフラボノイドなどを含み,金銀花と同様に用いられるほかに利尿の効がある。忍冬または金銀花水は夏季,清涼飲料となる。また香りが強いこともあって忍冬酒ともする。』

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