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時計草

2007年6月10日
  • トケイソウ
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草の生い茂った空き家のフェンスに咲いたトケイソウの花。
周囲とはあまりにも違和感のある花で,はっとしました。

今朝の京都新聞にも,府立植物園でトケイソウの花が咲いているという記事が載っていました。
どうしてきょうトケイソウの記事が載っているかというと,6月10日は「時の記念日」だからです。
トケイソウの開花期が「時の記念日」の頃というのはおもしろい偶然です。
ちなみに「時の記念日」は,日本初の時計「漏刻時計(水時計)」が鐘鼓を打ったという日をもとにしています。

トケイソウの名は由来を聞かなくても,花を見て名前を聞けば誰でも納得します。
『時計草は花被と副花冠とを時計の文字盤に,また花糸と花柱とがそれぞれ目立つ雄しべ雌しべをその針にたとえた名前である。』(「牧野新日本植物図鑑」)

牧野新日本植物図鑑に載っているということは,日本でも随分前から栽培されているのでしょうが,この花を見て時計を連想するということはそれ程昔ではないはずです。
大正時代の洋館に似合いそうな花です。

世界中で時計を連想させる名前がついているのかと思いましたが,欧米ではキリストの受難(Passion)の姿に見立てて,パッションフラワー「受難の花」と呼ばれているそうです。
何故そうよばれるようになったのか,「朝日百科 植物の世界」には次のように書いてありました。

『16世紀に南アメリカに渡ったスペインの宣教師が,この花を見たときの印象からきている。中央で3本に分裂した柱頭が釘,5本の雄しべの葯が5ヵ所の傷,棒状の鮮やかな色の副花冠が茨の冠,花弁状の10枚の花被片が10人の使徒,分岐しない巻きひげが迫害者の鞭と見なされたのである。』

トケイソウのなかまの果実は甘くて,食用に栽培されるものは「パッション・フルーツ」といわれています。

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