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2007年6月12日
  • ゲンジボタル
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歩道をホタルらしきものが歩いていました。[写真1]
手にとってよく見ると,やはりゲンジボタルの雄です。
脚をちぢめ頭を内側にまげて,せいいっぱい体を小さくして,ジットしています。[写真2]

この個体は雄なので,腹にある発光器は2節あり,第6節と第7節が光ります。[写真3]
雌の発光器は1節だけで,第6節が光り,第7節は淡紅色をしています。

ゲンジボタルは,成虫だけではなく幼虫や蛹も発光します。
発光のメカニズムと役割について,平凡社「世界大百科事典」には次のように書いてありました。

『発光器は透明な表皮,発光細胞からなる発光組織,その奥の反射層からなり,発光組織には気管と神経が網目状に入りこんでいる。発光細胞にはルシフェリンという発光物質とルシフェラーゼという酵素があり,この酵素の働きでルシフェリンが酸化するときに光を放つ。この発光の過程でATP(アデノシン三リン酸)からのエネルギーの供給と神経からの刺激が必要である。』

『ホタルの光は熱を伴わない冷光で,光の波長は500~600nmである。光の点滅(発光のパターン)は種類や雌雄,さらにその行動において異なるが,雌雄を結びつけるのに役だっていることは実験で確かめられている。照度はゲンジボタルで発光器から3mmのところで約3lxといわれる。』

また,同書にフランスにおける迷信について,次のような興味深い話が載っていました。
『フランスには蛍は洗礼を受けずに死んだ子どもの魂であるという迷信があって,美しいというより,むしろ不気味なものとされているようである。』

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