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ニゴイ

2007年7月28日
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動物園南の疎水岸に,釣り上げられたばかりのニゴイが放り出されていました。
まわりに釣り人は見当たりません。

ニゴイは「似鯉」で,コイに似ていることからきています。
北海道を除く日本全土に分布していて,各地でいろいろな呼び方がされています。
滋賀県,京都府では「マジカ」と呼ばれているそうです。(魚釣りをしないので,この呼び名を実際に聞いたことはありません。)

コイとのおもな相違点は,平凡社「世界大百科事典」によると
『体が細長いこと,口ひげが2本(コイは4本)なこと,背びれの付け根が短いこと,口が下を向き上あごが下あごを覆う(コイでは両あごがほぼ同長)こと,幼期には体側に黒色の斑点が1縦列に並ぶことなどである。』

小骨が多いものの食用になるそうです。
『大型魚はさしみにするのが良いが,あしが早いので注意のこと。冬季には,塩焼きもうまい。小骨が多く,小型魚を夏に食べるのはやめたほうがよい。なれずしは古くから著名であったが,最近はあまり用いられない。』(保育社「原色日本淡水魚類図鑑」)
『小骨が多いが肉質はよい。あらい,天ぷら,唐揚げなどにする』(「山渓カラー名鑑 日本の淡水魚」)

日本産のニゴイは長いあいだ,日本固有種であるHemibarbus barbus1種とされてきましたが,近年コウライニゴイHemibarbus labeoも分布していることが分かっています。
「山渓カラー名鑑 日本の淡水魚」には次のように書いてありました。
『日本産のニゴイは従来Hemibarbus barbusの1種とされてきた。—。しかし,竹下・木村(1990),竹下・大嶋・木村(1991)は,ニゴイを下唇皮弁が発達したlabeo型と,未発達なbarbus型の2種に分け,前者がコウライニゴイに相当すると述べている。亜種以上の分化を遂げていると考えられる。』

要するに下唇が薄いものがニゴイ,厚いものはコウライニゴイということらしいです。
[写真2]は顔の拡大写真ですが,はたしてこれはどちらなのでしょうか。

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