• マガモ
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動物園南の疎水べりを歩いていると,水面を泳いでいたマガモが3羽近づいてきました。[写真1]
餌をくれるのかと思っているようです。
3羽とも雄。換羽中で,尾羽はぼろぼろです。[写真2]
5日前の7月29日に同じ場所で写したものが[写真3]です。
この時はまだ,頭部に青い羽根がまだらに残っています。

マガモの雄は,雌が卵を抱えている間につがいを解消して,雄同士で群れをつくり,換羽するそうです。
1ヶ月ほどで風切羽まですべて抜け変わるので,この時期飛ぶことができません。
写真のマガモも多分飛ぶことができないのだろうと思います。
雌は雛が飛べるようになるまで換羽はせず,雛がひとり立ちすると単独で換羽します。
繁殖期になるとまた換羽し,雄は光沢のある緑色の頭になります。[写真4:2005年4月]

今回マガモのことをいろいろ調べていると,今までずっとマガモだと思っていたこの鳥は,ひょっとしたらマガモではないのかもしれないと思いはじめています。

保育社「原色日本鳥類図鑑」には次のように書いてありました。
『北海道・本州の高山湖・滋賀県・広島県・対馬・黒毛島・南大東島などから繁殖の記録があるが,西日本のものは家畜化されたアイガモが,再び野生化したものであるかもしれない。』

多くの図鑑には,ほとんどのマガモが冬鳥としてシベリア大陸から飛来し,国内で繁殖するものは一部だとしています。
今の時期に京都にいるということは,アイガモかも。
妙に人なつっこいのも気になります。

マガモを家禽化したものがアヒル,アヒルとマガモを交配させたものがアイガモです。
アイガモはマガモと同じ体色をしていて,見分けるのが難しいそうです。
見かけが同じで,(多分)遺伝子も同じだとすれば,そもそもマガモとアイガモを分ける意味はあるのでしょうか。
味?