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キイロスズメバチ

2007年8月6日
  • キイロスズメバチ
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道の上で何かが動いていました。
アリが虫を運んでいるように見えたのですが,よく見ると,スズメバチがアリの獲物を横取りしています。
アリが四方八方に逃げ出していました。

獲物はセミの頭部です。
鳥に食べられ,バラバラになって落ちていたものと思います。
スズメバチは内側の肉にかじりついています。
虫であっても,肉食動物が食事している光景は心がざわつきます。

このセミは,写真をよく見ると,羽化途中だったようです。
黄緑色の小さな羽がついています。
長い土中での生活を終え,地上に出てきたとたん,とんだ災難です。

スズメバチの種類はキイロスズメバチ。
保育社「原色日本昆虫図鑑(下)」によると
『体長♀約26mm,♂約25mm,働きバチ17~25mm。体は黒く黄班が多く,また黄色の毛を疎に生じ,飛んでいるときも黄色に見える。すこし山寄りに多く,巣は雨のかからない崖・橋の下・軒先あるいは板べいの間につくられ,外面は鱗状になった外覆をつくる。人家につくった巣は人を攻撃しやすく,刺されると熱を出して寝ることがあるので,刺激しないようにしてやる必要がある。』

ハチの雌には2タイプあります。女王バチとハタラキバチです。
春に冬眠から覚めた女王バチは,1匹で巣作りをし産卵します。
卵からかえったハチはすべて雌で,ハタラキバチとなって巣作り,子育てを手伝います。
盛夏の今頃はえさとなる昆虫がたくさんいるので,もっとも活発に動き回っています。

このキイロスズメバチもハタラキバチで,かじりとったセミの肉は肉だんごにして巣に運び,幼虫に餌として与えます。
ハタラキバチ自身は何を食べているのかというと,肉だんごを作るときに体液をすすっているそうです。

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