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ヒメスズメバチ

2008年6月11日
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倉庫の床にヒメスズメバチの死骸が落ちていました。
入り込んだものの,ガラス窓のために外に出ることができなかったようです。

スズメバチはみな黄色と黒色の縞模様をしています。
これは,私を食べたら危険だと捕食者に知らせるための,警告色です。
ヒメスズメバチの腹部も黄色と黒色の縞模様なのですが,他のスズメバチと異なり腹部の終端が黒色で終わっています。

[写真1]は背中側からみたところ。
[写真2]は腹側からみたところ。
[写真3]は腹部を横からみたところ。

[写真4]は頭部。
[写真5]は,左右の複眼の間にある単眼です。
単眼は3個あり,対象との距離をはかる働きをしています。

[写真6]は大アゴ。スズメバチは狩りをするとき,毒針で相手を刺すのではなく,大アゴで相手に噛みついて仕留めます。

スズメバチ属の学名はVespaといいます。
Vespa?どこかで聞いたことがある名前だと思ったら,イタリアのオートバイ,ベスパです。
Vespaはイタリア語でもスズメバチを意味し,オートバイの名前もやはりスズメバチからとったそうです。

ヒメスズメバチについて,中村雅雄著「スズメバチ」(2007年)には次のように書いてありました。

ヒメスズメバチ V.ducalis Smith
体長はオオスズメバチに次いで大きく36mmであるが,性質はおとなしい。アシナガバチの巣を襲い幼虫や蛹を専門に狩る。普通,コロニーの規模は小さく,働きバチ数も数十頭にとどまる。ヒトに対してはカチカチと大アゴを鳴らして威嚇するが刺しにくることは少ない。営巣期間は短く6-9月で,家屋の隙間や地中,樹洞などに営巣する。腹部の先が黒いので,他種と区別できる。

ヒメスズメバチでは,餌のすべてをアシナガバチの幼虫や蛹に依存します。ヒメスズメバチは都会ではよく見られますが,ひとつのコロニーの働きバチ数が数十頭と少なく,巣は地中や家の壁のなかなど,外からは見えないところにつくるので,巣が見つかりにくいのです。ヒメスズメバチは活動する期間もスズメバチの仲間のなかではもっとも短く,6月に巣づくりを開始し,9月中旬ころに解散します。これは,アシナガバチの蛹や幼虫を餌にするために,アシナガバチの活動期間と合致している時期しか活動できないためなのです。

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