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モンカゲロウ

2009年4月26日
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南禅寺山門前の石畳にカゲロウがとまっていました。
前ばねに紋があり,尾肢が3本という特徴からモンカゲロウ(亜成虫)だと思うのですが,はっきりわかりません。

調べようにも,昆虫の図鑑というのはよい図鑑が少ないですね。
昆虫は種類が多いので,全種類というのは無理なのはわかりますが,もうすこし網羅的なよい図鑑は出版されないものでしょうか。
干からびた不鮮明な標本の写真が載っている図鑑なんて役に立ちません。
一番使いやすいのは児童用の図鑑NEOですが,掲載されている種類が少ないので,これの10倍くらい種類の載っている,きれいな標本写真の図鑑がほしいです。

カゲロウという名前がつく虫には,カゲロウ目のものとは別に,アミメカゲロウ目のものがいます。
幼虫がアリジゴクの名で有名な,ウスバカゲロウはアミメカゲロウ目に属し,カゲロウとは全く別の種類です。

カゲロウ目のなかまは不完全変態で,幼虫から羽をもつ亜成虫となり,さらに脱皮して成虫となります。
一方,アミメカゲロウ目は完全変態で,幼虫から蛹となり,羽化して成虫となります。

カゲロウ目とアミメカゲロウ目があるだけでややこしいのに,古い図鑑を見ると,カゲロウ目のなかにアミメカゲロウ科というのがありました。
オオシロカゲロウなどが属しますが,紛らわしいので現在ではシロイロカゲロウ科と呼ばれているそうです。

北隆館『日本昆虫図鑑』(1950年)には,モンカゲロウについて次のように書いてありました。(原文は旧漢字です。)

大形のカゲロウで体は黄褐色,雄の頭部は黒褐色,顔面は黄色,胸背は暗褐色,黒色縦条がある。肢は黄色,前肢は基節及び転節以外は黒褐色で,ふ節・末節のみ黄白色である。翅は暗黄色透明,翅脈は太くて黒褐色,前翅中央部には前縁より肘脈まで達する暗褐色の横帯紋あり。前翅第2肘脈は基部近くにおいて第1臀脈に向かって強く湾曲し,第1臀脈は分岐せず多くの横脈によって後縁に連絡せられる。腹部は黄褐色,各側両側には黒褐色の斜条があって,その背面にあるものは太くて側縁に達し,腹面にあるものは細くて側縁に達しない。尾は3本,黄褐色。環節接合部は黒色,把持子は褐色,4節,第1節は太く,第2節は大きく曲り,交尾器は短くてその先端は広く左右に開いて2片に分れる。雌は体翅共やや淡色である。体長雌16mm内外,前翅長16mm内外,尾長33mm内外,雌はやや大形である。本州各地及び北海道に分布し,晩春羽化する。北海道では6月下旬出現する。幼虫は河川中流の砂泥底に埋れて生活する。又朝鮮に分布する。

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モンカゲロウ図版

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