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オナガサナエ

2009年7月14日
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前輪を壊して不時着した飛行機のように,オナガサナエが路上に横たわっていました。[写真1]

完全に死んでいるわけではないのですが,アリが少し寄ってきています。

北隆社『日本昆虫図鑑』(1956年)には,オナガサナエについて次のように書いてありました。(原文は旧漢字)

中大にしてやや細形。黒色と黄色の斑をなすが成熟雄は緑がかる。頭部黒色,前額上部と前頭楯は黄色,前者は時に中央で切断せられることがある。上唇及び後頭楯側方には各2個の黄紋がある。胸部黒色,襟紋は黄色,「ハ」字状の黄紋がある。胸側は黄色で中央に幅広い1黒帯がある。この中に3個の黄紋を含む。腹部黒色,3-6節に黄帯を有し,7-9は雄に於いては著しく膨大する。雄の尾部上附属器は長大,最後の2腹節と等長,先端下方に屈曲し,下附器は基部で二叉し平行して延び,上附器を超え,上方に曲がって終わる。雄は体斑雌にほぼ一致するが尾部附属器は黄色,腹端節の膨出は少ない。生殖弁は三角形ですこぶる小さく第9節の1/3長,深く2叉する。緑紋はやや大型,5,6室を覆い褐色を呈する。腹長40mm内外,後翅35mm内外。本州・九州・四国(?)に産するが多くない。後翅絡室は2室から成ること本属の特徴である。

「成熟雄は緑がか」りますが,今の時期はまだ成熟していないのか,緑がかった感じはしません。
[写真6]は,2008年9月9日に捕まえたオナガサナエです。
全身がかなり緑っぽくなっています。

[写真4]は,附属器です。
附属器とは,交尾の際,雄が雌の頭部をつかんで固定するための器官です。
雌にはなく,代わりに尾毛があります。
上附属器(じょうふぞくき)と下附属器(かふぞくき)に分かれ,オナガサナエの下附属器は上附属器より長いのが特徴です。
オナガサナエは附属器が大きいため「尾長」という名前が付いています。

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