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ヤマナメクジの交尾

2009年7月26日
  • ヤマナメクジ
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石垣の隙間で,ヤマナメクジが交尾していました。[写真1]

今までも数回ヤマナメクジの交尾シーンを目撃しているのですが,少し気持ち悪いかと思い画像を載せるのは控えていました。

ユー・チューブで少し前に,ナメクジの交尾シーンが話題になったこともあり,今回は載せてみました。
→ You Tube – Slug Sex
上記のビデオに出てくるのは,マダラコウラナメクジ(学名:Limax maximus)というヨーロッパ原産のナメクジです。
枝からぶら下がりながら,2匹のナメクジが体をからみ合わせる様は官能的です。

それに比べて,在来種のヤマナメクジの交尾はおとなしいものです。
2匹が巴形にからみ合い,互いに精子をやり取りしています。
ナメクジやカタツムリなどは雌雄同体で,1匹のナメクジのなかに雄の性器と雌の性器を持っています。
交尾の際はお互いのペニスを相手の生殖孔に挿入して精子を交換します。

巴形になって交尾しているところを見ても,どういう仕組みになっているのかよく分かりません。
2匹を離して,どこがどう接続されているのかじっくりと観察したい気もするのですが,そこまでやる勇気はありません。

[写真2]は,シイの樹幹上。(2008年9月1日)
[写真3]は,山道の地面上。(2002年9月8日)

保育社「原色日本陸産貝類図鑑」(1982年)には,ヤマナメクジについて次のように書いてありました。

ヤマナメクジ Incilaria fruhstorferi(COLLINGE,1901)
軟体は巨大で,13~16cmに及ぶ個体もある。灰褐~黒褐色で,その両側に幅広く黒縦帯があり,足部近くで淡くなる。背上の中央に黒い斑点が縦にあり,背面から側面にわたり黒~灰色の顎粒状隆起で縞模様を現している。山地性で冬期は老樹の洞穴内深くに潜入して越冬している。原産地は対馬である。本州・四国・九州に分布する。
生殖器:輸卵管の基部は著しく肥厚し,中ほどからは一様に細い。輸精管は細長く,陰茎本体の始部で陰茎牽引筋に付着する。陰茎本体はメラニン色素のところを通り反転し,透明なところを経て陰茎に移る。陰茎はやや短く,生殖腔膨大部を通り生殖腔にいたる。受精嚢柄部は腔から分岐して,始部は肥厚し,やがて細くなり,その嚢部は著大となる。

普通見かけるナメクジが4~5cmなのに対し,ヤマナメクジは10cm以上あり巨大です。
体の色もまだら模様のある褐色で,かなり不気味です。
乾燥して道に落ちていると,犬の糞そっくりです。

図鑑を見ると,ダイセンヤマナメクジもよく似ています。
ダイセンヤマナメクジは体色が淡い橙褐色で,大触覚が少し短いそうです。
写真を見ても区別がよくつかないのですが,ダイセンヤマナメクジは原生林に生息するとあるので,この辺りで見かけるのは普通のヤマナメクジだと思います

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