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エダシャクの幼虫

2009年12月6日
  • エダシャクの幼虫
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塀に突き刺さった小枝のように見える,エダシャクの仲間の幼虫。

色や凸凹のディテールが枯れた枝そっくりです。
木の枝にくっ付いているとどこにいるのか分らないほど見事な擬態なのでしょうが,白い塀だと周りから完全に浮いています。

シャクガの幼虫,特にエダシャクの仲間の幼虫は木の枝そっくりに擬態することで有名です。
枝と間違えて土瓶を掛けたら落ちて割れてしまった,という昔話もあり,昔は「土瓶割り」と呼ばれていたそうです。

平凡社『世界大百科事典』(2007年)には,シャクガについて次のように書いてありました。

鱗翅目の中では,ヤガ科に次いで種数の多い科で,日本だけでもクワエダシャク,ヨモギエダャヤク,トンポエダシャク,ユウマダラエダシャクなど800近くの既知種があり,世界では何万種も登録されている.幼虫はシャクトリムシ(英名inchworm : measuring worm)と呼ばれる.一般に鱗翅目の幼虫(芋虫,毛虫)は,5対の腹脚をもつが,シャクガ科では第6と第10腹脚(尾脚)しかないため,特異な歩き方をする.草木や樹木の葉を食べるものが多く,庭木,畑作物,果樹,森林の害虫とされている種がたくさんある.幼虫の中には,緑色あるいは枯枝のような色をして,背景とよくマッチし,2対の腹脚で枝などにつかまり,一直線の姿勢で静止していると,小枝や葉と区別がつきにくい,いわゆる擬態を示すものが少なくない.一方,白地に黒色や燈色の斑紋をもち,たいへん目だつものの中には,体液に毒性があって,鳥獣が食べないような種もある.

「尺取り虫」のことを,英語では「inchworm」とか「measuring worm」というのですね。
尺取り虫の動きは,欧米人も,指で長さを測っているようにみえるようです。

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