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ヒドリガモ

2010年1月26日
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例年1,2月は疎水の水位が下がっています。
2月になると溜まった砂の浚渫がおこなわれます。

水位が下がっているため,いつもは水の下に沈んでいる水草が水面近くにたなびいています。
カモ達にとっては食べるのに都合がよいのでしょう,多くのカモが集まってしきりに水草をついばんでいます。

冬にこの辺りで見かけるカモは,マガモ(アイガモかも),カルガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロ,オナガガモの5種類です。

[写真1]~[写真3]はヒドリガモです。
地味な色の方が雌,赤い色をしているのが雄です。

ヒドリガモの名は,雄の頭部が赤褐色をしていることからきています。
『山渓名前図鑑 野鳥の名前』(2008年)には,ヒドリガモの名前の由来について次のように書いてありました。

 ヒドリガモは,漢字では緋鳥鴨と書く。辞書によると緋色は,赤,燃えるような紅色のほかに,黄ばんだ赤色をいう。
 緋鳥鴨の「緋」は,雄の顔や頭部が赤褐色である特徴による。
江戸時代には「ひどり,緋鳥」の名であるから,のちに鴨をつけたのだろう。

 ユーラシアの高緯度地域に広く繁殖しているので,英名はEurasian Wigeon。日本では九州以北の各地の沿岸,河川,湖,池など比較的普通に見られる冬鳥。
 近縁種のアメリカヒドリ(Anasamericana,全長49cm)は北米大陸の中・高緯度地域に広く繁殖する。日本には少数が渡来,越冬している。
 掲載写真(略)で分かるように,アメリカヒドリの雄の顔や頭部は緋色ではないが,近縁種なので名前を借りて「アメリカのヒドリガモ」。英名はAmerican Wigeono。

緋色とは,茜で染めた赤い色で,黄みがあります。
「黄ばんだ赤色」と表現すると,汚れた赤色のような感じがしますが,赤色には黄みが混じったほうが暖かく感じます。

昔は「思ひ」の「ひ」に火をあて,緋色は「思ひの色」情熱をたとえる色とされていました。
しかし,どう見てもヒドリガモは恋の情熱を感じて名づけられたものではないようです。
いつも眠たそうに見えるヒドリガモの眼をみていると,恋の情熱からはほど遠いような気がしますよね。

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