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オオバタネツケバナ

2010年4月16日
  • オオバタネツケバナ
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南禅寺水路の石垣に,オオバタネツケバナがひと固まりになって,這い上がるように密生していました。[写真6]
よく見ると,石垣からにじみ出る水の周辺に繁茂しているようです。
上から少しはがしてみると,わずかな土に根がびっしりとからまってシート状になっています。[写真3]

オオバタネツケバナは「大葉種漬花」で,タネツケバナより葉が大きいことから名がつけられています。
タネツケバナの名の由来については,『牧野新日本植物図鑑』(1970年)に次のように書いてありました。

種漬花。苗代を作る直前に,米の種籾を水に漬す時期に盛んに花が咲くのでこの名がついた。

オオバタネツケバナは食用になります。
タネツケバナも食用になりますが,葉が大きい分オオバタネツケバナの方がよく利用されています
四国の松山ではテイレギと呼んで,昔から刺身のつまなどに珍重されているそうです。

少し採ってかえり,食べてみました。
数枚の葉を細かく刻み納豆に混ぜ,残りはおひたしに。
病みつきになるおいしさ,という程ではないですが山菜として十分食用になります。

[写真1][写真2]は花と果実。

夏に枝先きに短かい総状花序をつけて,有柄で白色のごく小さい十字状花をひらく。はじめは花序の軸が短かいが,果実が熟する頃にはかなりの長さになり,長角果をまばらにつけるようになる。がく片は長楕円形,長さ2mmぐらい。花弁は広いへら形,長さ3.5mmぐらい。雄しべのうち4本が長く,雌しべは1。細長い長角果は,長さ2~3cmで斜上する。種子のある所はわずかにふくらむ。熟すると果皮が2片に裂けてそりかえり,細かい種子を放出する。(前出書)

[写真4]は茎。

茎は緑色でやわらかく,基部は地面をはい,やや束生するように見える。全株ほとんど無毛。(前出書)

[写真5]は葉。
左から順に,茎の根本,真ん中,先端部分の葉です。

葉は互生し羽状に分裂して,大体の形はタネツケバナに似ているが,小葉の数が少く2~ 5対で,葉面が円形,頂小葉が最大で特に大きく,幅2.5cmにもなる点で異なる。(前出書)

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