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ネムノキの花

2010年7月8日
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ネムノキの樹下に花がたくさん落ちています。

不思議なことに,咲き終わったあとの花弁が落ちているのではなく,花柄ごと花全体が落ちています。
毎年,道いっぱいに落ちているネムノキの花を見ては,なぜかなと不思議に思っています。

子房ごと花全体が落ちてしまっては,実をつけることができません。
落ちずに残った花が実をつけるのでしょうが,圧倒的多数の花が落花するという,非生産的なことを何故毎年繰り返しているのでしょうか。
なにか理由があるのでしょうね。

落ちている花を手にとって,よく見ると一つだけ形の違う花が混じっています。[写真3][写真4]
この花は頂生花といい,蜜をたっぷり蓄えていて,虫たちをおびき寄せる役目をしているそうです。

[写真5]は,一つの花を縦に切ったところです。
長い糸状の雄しべが目立ち,花弁も萼も小さく目立ちません。

子房から1本の糸が伸びています。
これが雌しべです。
雄しべに似ていて紛らわしいですが,先端に葯がついていません。

『牧野新日本植物図鑑』(1970年)には,ネムノキの花について次のように書いてありました。

夏に小枝の頂から花柄を出し,散形状に紅色の花をつけ,日没前に開花する。がくは小形で筒状,花弁は合体し,上部だけが5片に分れ,長さはがくの3倍ぐらい。雄しべは多数,細い絲状で非常に長く,基部だけが不規則にゆ着し,紅色で美しい。

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