• コクワガタ
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道にコクワガタの雌がいました。[写真3]

自宅周辺ではコクワガタの雌をよく見かけます。
しかし雄をあまり見かけないのはどういう理由でしょうか。
人目に触れにくい生活パターンなのか,発生比率が雌より低いのか。

クワガタの雄は大アゴが大きく発達し種類によって特徴がありますが,雌はどれも大アゴが小さくて,よく似ているので同定が難しいですね。
食べれないキノコを同定するのに似て,クワガタの雌を同定するのは気がのらないものです。

「メスのクワガタの見分け方」というサイトに,雌のクワガタ9種類の見分け方が詳しくのっていました。
雌の種類を同定することにどんなメリットがあるのだろうと思っていたら,ペアリングの際に困ると書いてあり,なるほどなと思いました。
クワガタを繁殖させるためには,同じ種類の雄雌をそろえることが第一歩です。
違う種類の雌とペアリングさせていたのでは話になりません。

同サイトにはコクワガタ雌の特徴として次の点があげられていました。
・体長は17~32mm
・背中の点刻がはっきりしていない。
・上翅(背中)はヒラタクワガタよりざらざらした感じ。
・コクワガタは頚節(けいせつ)がまっすぐ,ヒラタクワガタはやや曲がってる。

[写真1][写真2]は,スキャナーで表裏を撮影したものです。
体長は26mm。
[写真1]を見ると背中に点刻が並んでいます。
「背中の点刻がはっきりしていない」というのはオオクワガタとの比較なので,これだけでは点刻がはっきりしているのか,していないのか判断しようがないですね。

クワガタは危険を察知すると擬死という反応をとります。
道にいたときにカメラを近づけると[写真3]のように威嚇ポーズをとっていたのですが,手で捕まえると[写真5]のように肢を縮こまらせ,動かなくなりました。
スキャナーでスキャンしている間も,まるでMRIを受けている患者のようにじっと動きませんでした。

[写真6]はコクワガタの雄です。(→2007年6月14日
全長は40mm。
図鑑によると雄はオオアゴを加えた全長が22~53mmとなっており,大きなものはそこそこの大きさがあります。