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フキノトウ

2011年3月23日
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3月9日,庭にフキの花が咲いていました。[写真1][写真2]
いわゆるフキノトウです。

フキは雌雄異株で,雄花が咲く株と,雌花が咲く株があります。
まだ蕾で,雄花か雌花か分りません。

3月23日に見ると,花が開いていたので,じっくりと観察してみました。

フキは,以外にもキク科です。
花を見るとキク科の特徴を備えています。
キクの花やタンポポと同じように,1個の花に見えるのは花序で,小さな花がたくさん集まったものです。

花を一つだけ取りだしたものが[写真6]です。
星型をした花冠のなかに太い花柱があり,まわりを雄しべが取り巻いています。
雄しべと雌しべがあるので,一見両性花のように見えますが,種子が実らないので機能的には雄花です。

雄花の柱頭には本来,黄色い花粉がいっぱいついているはずですが,全然見あたりません。
どうやらこの個体は,三倍体の雄株のようです。

三倍体の雄花は不稔で,花粉を出さないそうです。
フキの三倍体について,『朝日百科 植物の世界1』(1997年)には次のように書いてありました。

野生フキの雄株のなかには,柱頭の先端に花粉がつかず,雄しべが褐色の皮膜だけの個体がある。一方,雌株のなかには花が終わっても花茎が伸びず,先の方の頭花からしだいに褐色化し,冠毛も開かず種子が実らない個体がある。「愛知早生フキ」に野生フキの花粉を受粉させても種子は実らない。このような不稔株の染色体を見ると,野生フキと栽培フキ,雌株と雄株に関係なく,種無しスイカのように三倍体である。

フキノトウの「トウ」とは何かなと調べてみると,「とうが立つ」の「薹」なのですね。
小学館『日本国語大辞典』(1980年)には,「薹」について次のように書いてありました。

植物,特にアブラナやホウレンソウなどの葉菜,フキ・ケシなどの花茎をいう。

「とうが立つ」とは

野菜などの花茎が生じ,のびる。かたくなって食べ頃が過ぎてしまったことを意味する。

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