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ルリタテハ

2011年3月29日
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キャッという,妻の小さな悲鳴が聞こえました。
何事かと部屋をのぞくと,取りこんだ洗濯物の中から,ガのようなものが飛び出してきたそうです。
窓を見ると,羽をばたつかせていたのは,ルリタテハでした。

今の時分に飛んでいるということは,成虫で越冬したということですね。
保育社『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』(1983年)によると,ルリタテハは「九州本島以北では成虫で越冬する」とあります。

翅の表面には,ルリタテハの名の由来となった,ルリ色の帯。[写真2]
翅の裏面は灰褐色で,樹皮に擬態しています。[写真3]

学習研究社『日本産蝶類標準図鑑』(2006年)には,ルリタテハの翅の斑紋について次のように書いてありました。

色彩斑紋は♂♀ほとんど同じで, ♀は翅形が幅広く青色帯もやや広い。季節的変異は裏面において明瞭で,夏型は裏面の地色が黄褐色をおびて明るく,秋型では黒味が強い。和名ルリタテハは”ルリ色のタテハチョウ”の意である。

[写真3]を見ても,翅裏面はかなり黒味が強く,秋型であることがわかります。

ルリタテハの幼虫は,自宅の庭や近所に植えられているホトトギスでもしばしば見かけます。[写真4](→2010年9月20日
この個体も,昨秋にこの近所で羽化したものでしょうか。

冬を越したにしては,翅は羽化したばかりのようにきれいです。
(翅の縁が破れたように凸凹しているのは,元々の形です)
前書には,次のように書いてありました。

日本西南部の暖地ではふつう年3回(6~7月, 8月, 10月)の発生であるが,北海道あたりの寒冷地では年1回(8~9月)の発生,南西諸島などでは第1化は3月より出現し,年5~6回の発生と考えられる。早春に見られるものは越冬した秋型であるが,ヒオドシチョウのようにひどい翅の損傷はない。

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