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ヤブツバキ

2011年4月12日
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赤い椿白い椿と落ちにけり(河東碧梧桐)

ヤブツバキが花盛りで,木の下の地面にはたくさんの花が落ちています。

ツバキは派手で美しい花ですが,花後に落花したものも,まだ咲いているがごとく,そのままの美しい姿を保っていて,いつまでも美貌を保ち続けたいという怨念のようなものを感じます。

5枚の花弁は基部でくっついます。[写真2]
多数ある雄しべもくっついていて,筒状になっています。[写真3]

[写真4][写真5]は,咲いている花を縦に切断したものです。
筒状になった花には蜜がたくさん溜まっており,切断すると漏れ出てべたべたします。

この蜜をメジロやヒヨドリが吸いにやってきます。
鳥が蜜を吸うためにくちばしを花に差し込むと,くちばしや顔に花粉が付き,他の花に花粉が運ばれます。
花弁が赤い色なのも,鳥を呼び寄せるためだそうです。

『牧野新日本植物図鑑』(1970年)には,ヤブツバキの花について次のように書いてありました。

春に枝先に花柄のない大きな赤い花を付け,下向きに開く。緑色のがく片は花芽の鱗片とともにかわら状に重なり, 5個の花弁は完全に開かず下を向き,基部は互に寄り集まってつずく。多数の雄しべは単体雄しべとなり,花冠の基部に付着し,花の中心には無毛の1個の子房があって花柱は三つに分かれる。

名前の由来については,次のように書いてありました。

〔日本名〕厚葉木の意味であるといわれるが,また津葉木の意味で葉につやがあるためともいう。椿は国字で,春の盛りの時に花が咲くために日本で作った字で,支那の椿(チンこれはチャンチン)と混同してはいけない。

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