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スギの花

2011年4月27日
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スギの花粉は花粉症の原因として有名ですが,花そのものは馴染みが薄い植物です。
すこし調べてみました。

スギは雌雄同株です。
つまり,雄花と雌花がありますが,同じ木に付きます。
雄花は葯の集まりで,枝の先に群生します。
花粉を出す前の雄花は,鱗片が密着しています。[写真2]
春になり,鱗片が緩むと花粉が放出されます。[写真1]

花粉は虫が運ぶのではなく,風に乗って運ばれる風媒花なので,花粉は大量に放出されます。
そのため花粉症の原因となるのですね。

雌花は緑色で球形をしていて,枝の先についています。[写真3]
[写真4]は雌花の断面。

[写真3]を見ると鱗片が閉じていますが,受粉期の雌花は鱗片が開いているそうです。
鱗片が開いている雌花を探したのですが,今の時期は受粉がほとんど終わっているようで,鱗片が開いたものは見当たりませんでした。

裸子植物の「裸」とは,被子植物の胚珠が子房に包まれているのと異なり,胚珠がむき出しの裸になっていることをいいます。
裸子植物であるスギの雌花の鱗片の内側には,胚珠がむき出しのままくっついていて,風にのって飛んできた花粉が鱗片の隙間に入り込み,受粉がおこなわれます。
受粉期が過ぎると鱗片は密着して,胚珠に通じる隙間が閉じられます。

胚珠は大きくなると種子となります。
マツは熟すのに2年かかりますが,スギはその年の秋遅くに熟します。
雌花は球果となり,乾燥して裂開し種子が散布されます。
花粉が風で運ばれるのと同様に,種子も風により散布されます。
そのため,種子は薄く平べったい形をしているのです。

[写真5]は,枝に残っていた昨年の球果。
[写真6]は,球果に残っていた種子。

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