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落下したセミの幼虫

2011年7月20日
  • クマゼミ
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昨日の夜から明け方にかけて,台風の影響で強い風が吹いていました。
吹き飛ばされた様々なものたちがころがっています。

折れた枝や,木の実,ちぎれた葉っぱ。
木を住処とする生き物たちにとっては,大災難の夜だったでしょう。
枝にしがみついて,じっと耐え忍ぶ姿が想像できます。

最大の被害者は,羽化のために地上に出てきたセミの幼虫だったようです。
羽化できずに死んでしまった幼虫をいくつも見かけました。
長い間,地中ですごし,ようやく地上に出て夜が,台風の日とは。

[写真1][写真2]の個体は,幼虫の背中が割れて,成虫の体が見え始めた状態で死んでいました。
羽化がはじまった直後に,吹き飛ばされたようです。

セミの羽化は,チョウの羽化とは違い,長時間かかります。
チョウの成虫が,蛹からでてくるのに数秒ほどしかかからないのに対し,セミは,蛹の背中が割れて,成虫の体が全部出てくるまでに40分ほどかかります。→セミの羽化連続写真
それから飛び立てるようになるまでに,また数時間かかります。
こんな風に無防備な状態を長時間続けて,大丈夫なのかなと思ってしまいますよね。(そうやって何億年も生き残ってきているわけですが)

羽化の直前直後は非常にデリケートです。
蛹を指で持ち上げただけで,羽化後に翅がきれいに伸びきらないこともあります。
[写真3][写真4]は,羽化直後に落下したらしい個体です。
片側の翅が伸びきっていません。
近くの木にとまらせましたが,多分正常に飛べる状態にはならないと思います。

大空に飛び立てなかった幼虫たちはかわいそうですが,無駄にはなりません。
鳥や,虫たちの餌として,自然へ循環してゆきます。

Categories:セミ・ヨコバイ | Tags: