• マユタテアカネ
  • マユタテアカネ
  • マユタテアカネ
  • マユタテアカネ
  • マユタテアカネ
  • マユタテアカネ

シャガの葉にトンボがとまっていました。
マユタテアカネの雌です。

かなり弱っているのか,手にとっても逃げません。
マユタテアカネの雄は,腹部が鮮やかな赤色をしたいわゆる赤トンボになりますが,雌は成熟しても赤くなりません。
[写真6]は,雄のマユタテアカネ。

名前の「マユタテ」は「眉立て」で,雄も雌も顔面に明瞭な眉斑(びはん)があることによります。
[写真3]がその眉斑ですが,「眉斑」というよりも「鼻斑」ですね。

『学研生物図鑑 昆虫Ⅲ』(1990年)には,マユタテアカネについて,次のように書いてありました。

雌雄とも顔面に明確な眉班があり,胸側第1条は細く線状,雄の上付器は上反し雌の産卵弁は大型で腹端に達し,先はまるく環状に2分する。
雌には翅端が透明のものと,褐色班をもつものと2型ある。
平地や丘陵の湿地・池沼に発生し,成虫期は6月中旬~11月中旬,盛夏低山中にふつうである。

「雌には翅端が透明のものと,褐色班をもつものと2型」あり,この個体は「褐色班をもつもの」です。
「翅端が透明のもの」→2009年7月24日