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ヤマナメクジ

2011年8月30日
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ヤマナメクジが,苔の上を移動していました。
まだら模様の体色は樹上では保護色となりますが,緑色の苔の上では逆に目立ちます。

ヤマナメクジは日本でもっとも大型となるナメクジです。
[写真1]に一緒に写した物差しで計算すると,この個体の体長は19cmありました。

保育社「原色日本陸産貝類図鑑」(1982年)には,ヤマナメクジについて次のように書いてあります。

軟体は巨大で,13~16cmに及ぶ個体もある。灰褐~黒褐色で,その両側に幅広く黒縦帯があり,足部近くで淡くなる。背上の中央に黒い斑点が縦にあり,背面から側面にわたり黒~灰色の顎粒状隆起で縞模様を現している。山地性で冬期は老樹の洞穴内深くに潜入して越冬している。原産地は対馬である。本州・四国・九州に分布する。

交尾をするときは,2匹が巴形にからみ合います。
交尾の写真→2009年7月26日

ナメクジもカタツムリも貝の仲間です。
平凡社『日本動物大百科』(1997年)には,次のように書いてありました。

貝殻(かいがら)をもっていないナメクジも巻貝に属する。陸生巻貝類も水生の巻貝類とほぼ同じ体の構造をもっている。ただ陸上生活をするために,ほとんどの種で水生の巻貝類のもっている鰓(えら)が失われており, 多くのものでは,外套膜(がいとうまく)に血管が密に走った肺と呼ばれる部分となっている。肺は呼吸口を通して外気と連絡している。また,体の表面の水分をのがさないように多くの粘液を分泌し, この粘液は乾くと銀白色に見える。

貝の仲間なら食べることもできそうですが,なんでも食材にしてしまう日本で,カタツムリやナメクジを食べる習慣がないのはどうしてでしょうね。

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