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オオオナモミ

2011年10月25日
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疏水脇に,オオオナモミがたくさん生えていました。[写真3]
いつの間に生えるようになったのか,毎日,横を通っていますが,今まで生えているのに気付きませんでした。

オオオナモミは外来種です。
在来種のオナモミに代わって,全国的に分布を広げています。

京都府の外来生物情報では,「被害危惧種 Aa」となっています。

[被害対象]生態系被害、農林水産業被害
[影響内容]植生への影響、希少種・固有種への影響
[性質特性]環境適応性が高い、繁殖能力が高い、拡散能力が高い

全国農村教育協会『日本帰化植物写真図鑑』(2001年)には,オオオナモミについて,次のように書いてありました。

ユーラシアまたは北アメリカ原産とされ,世界中に広がっているやや粗大な一年生草本。全体に短毛があって著しくざらつく。茎は直立し,よく分枝して高さ120cmほどになる。葉は互生して3~ 5浅裂し,縁に低い鋸歯がある。夏から秋にかけて茎の頂と葉腋に花序を出す。果苞は長さ2~2.5cmで,嘴状突起はオナモミより大きく,やや開出する。1929年に岡山県で記録されたとされるが,古い時代の帰化植物とされるオナモミに代わって全国的に増加しており,飼料畑などで問題になっている。各国で採用されている学名のシノニムが異なり,わが国でもしばしばX.canadense Mill.と記される。

生態系に悪影響を与える外来種かもしれませんが,イガイガのある実は,何か懐かしいものを感じさせ,憎めませんね。

このイガイガで動物の体にくっついて種を運んでもらう,動物散布の典型のような植物ですが,果実は水に浮くので,水散布の植物でもあるようです。
近年水辺に群生しているのは,果実が水で運ばれているためとか。
今回この場所に生えていたのも,疏水の水にのってはるばる琵琶湖からやってきたのかもしれません。

多田多恵子著『種子たちの知恵』(2008年)には,オナモミのなかまの種について,次のように書いてありました。

 痛い実をなんとか割りました。するとヒマワリのタネに似たタネ (本当は実) が,あら。2つ。
 取り出して食べてみると,うん! いけます。味も食用に売っているヒマワリのタネにそっくり。調べてみると,中国では食用油の原料として栽培されているとか。そうか,中身がおいしいからネズミなどから守っているんだ。
 2個のタネは,大きさや皮の厚さが少し違います。そして不思議なことに,芽を出すタイミングも違います。皮の薄い大きなタネが先に芽を出し,皮の厚い小さなタネはたいがい1~2週間遅れて芽を出します。オナモミの仲間が住んでいる空き地や水辺などは環境の変化が激しく,芽を出しても確実に育つとは限りません。2番手のタネは,1番手が事故にあったときのための保障なのです。

[写真5]は,実を縦と横に切断した断面。
[写真6]は,種(本当はこれが実)を取り出して,並べたもの。
確かに,大小がペアになっています。

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