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コバノガマズミ

2011年11月15日
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家の周りに生えているコバノガマズミに,赤い実がなっています。[写真1]
例年はまばらな,少し貧相な実のつき方なのですが,今年は実つきがよいようです。
コバノガマズミは「小葉の」ガマズミで,ガマズミより幅が狭く,小さな葉が特徴です。
ガマズミとの相違点 → 2009年4月30日
実は甘酸っぱく,食べることができます。
懐かしい味がしますが,今どきの子供は食べないと思います。
実の中には,核が1個あります。[写真3]
核のなかに種子が入っています。[写真4]
ガマズミの枝は昔から,蔓のように物を束ねるのに使われていたようです。
平凡社『世界大百科事典』(2005年)には,次のように書いてありました。

枝は柔軟性があり,しかも強靭で折れにくいため,道具類の柄にする。また枝をねじって薪をたばねるのに使ったり,かんじきの材料とする。魔よけになるとして杖にする地方もある。

『朝日百科 植物の世界』(1997年)にも,次のように書いてありました。

 日本人は昔からガマズミの枝を,何かを束ねるときに利用してきた。『本草綱目啓蒙(ほんぞうもうもくけいもう)」(小野蘭山著,1803年)には「木皮靭ニシテ折レ難シ,故ニー名子ソト云,子ソハ薪ヲ縛スル藤蔓ノ事ナリ,此木柔靭ニシテ,其代リニ用フベシ,因テ名ク」と記されている。山仕事に手慣れた者は,ガマズミをあらかじめ見つけておいて,それをたくみに縒って縄を作り,刈柴を手ぎわよくまとめていく。人びとは,生活の知恵として,その枝の柔らかくてしかも折れにくい特徴を見抜いていたのであろう。

本当に枝が折れにくいのか,コバノガマズミで試してみました。
枝に少しずつ力を加えると,折れずに曲がり,丸く束ねると,リースのようになりました。[写真5]
これは本当に物を束ねるのに使えそうです。
[写真6]は,今年5月に咲いていた花の様子。

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