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コナラ,クヌギ,クリの落ち葉

2011年12月30日
  • 落ち葉
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冬,カエデやサクラがすっかり葉を落としても,コナラの木には茶色くなった枯葉がいつまでも枝についています。
家の前にある大きなコナラの木は,風が吹くたびに葉を散らすので,掃除が大変です。

久しぶりに掃き掃除をしていて気付いたのですが,落ち葉の中に細長くて形のしっかりした葉がまじっています。
クヌギの葉のようです。
近くにクヌギの木があるようで,かなりの数まじっています。
[写真1]は2種類を比べたもの。

コナラとクヌギの落ち葉は,葉の形と,葉の縁にある鋸歯の形で見分けます。

保育社『検索入門 樹木1』(1995年)には,コナラの葉の特徴として次のように書いてあります。

1. 葉は上半分が最も幅広く,基部はまるい
2. 下面は長い軟毛が多く,灰白色を帯びる
3. 枯葉は長く樹上にとどまっている
 葉は倒卵形, 6~15×2.5~5cm,側脈は7~12対で枝分かれせずにきょ歯に入る。葉柄は0.5~1.2cm。

クヌギについては,次のように書いてあります。

1. 側脈16~20対で,平行してへりに達する
2. きょ歯の先端はのぎ状に長くつき出る
3. 下面は淡黄緑色で,脈上を除き無毛
 葉は8~15×2~5cm。葉柄は0.5~2cm。

コナラの葉の形は「倒卵形」と書いてありますが,家の前のコナラの葉はもっと細長く,クヌギの葉に近い形をしています。
[写真6]は,家の前のコナラの葉と典型的な形のコナラの葉とを比較したもの。
右側が典型的な「倒卵形」と呼ばれる形です。

[写真2]は,コナラとクヌギの鋸歯を比較したもの。
クヌギの鋸歯の先は,のぎ状に長く突き出していますが,コナラの鋸歯の先にはのぎ状のものはありません。

クヌギの葉はクリの葉とよく似ています。
近くにはクリの木もあるので,ひょっとしたら,クヌギの葉とクリの葉を混同している可能性もあります。
確認のためにクリの木の下から落ち葉を拾ってきて,比較してみました。[写真3]

前書には,クリの葉の特徴として,次のように書いてあります。

1. のぎ状の突起はクヌギにくらべ短く,先端付近まで葉肉組織がついている
2. 下面には微毛のほか,小腺点が散らばる
 葉は8~15×3~4cm,側脈は11~20対。葉柄は0.5~1.5cm。

クヌギとの違いは「のぎ状の突起はクヌギにくらべ短く,先端付近まで葉肉組織がついている」となっています。
[写真4]は,クヌギと思われる葉の鋸歯(左側)とクリの葉の鋸歯(右側)を比較したもの。
確かに,右側ののぎ状突起は,左のものより短いですね。
左の葉は,クヌギで間違いないようです。

[写真5]は,クヌギ,クリ,コナラを並べて写したもの。
3種を比較していて気付いたのは,クヌギの落ち葉はシャンとしているということです。

クリやコナラの落ち葉が反り返ったり,ねじれたりしているのに対し,クヌギの落ち葉は背筋を伸ばしたようにまっすぐな姿勢をしています。
クヌギの葉は,真ん中を通っている主脈がしっかりしているためでしょうか。

  • [写真1]コナラ(左)とクヌギ(右)の落ち葉  »»拡大
  • [写真2]コナラ(左)とクヌギ(右)の鋸歯  »»拡大
  • [写真3]クヌギ(左)とクリ(右)の落ち葉  »»拡大
  • [写真4]クヌギ(左)とクリ(右)の鋸歯  »»拡大
  • [写真5]クヌギ(左),クリ(中),コナラ(右)の落ち葉  »»拡大
  • [写真6]コナラの落ち葉
      »»拡大

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