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オスグロトモエ春型

2012年7月1日

倉庫の床にガの死骸が落ちていました。
2,3日前から窓ガラスに止まって,外に出たそうにしていたガです。
短い寿命が尽きたようです。

割と大きなガなので,ヤママユガの仲間かなと図鑑を探しましたが,名前がわかりません。
しばらくそのままにしていたのですが,たまたまめくっていた本に写真が載っていて,名前がわかりました。
オスグロトモエの春型です。

蛹で越冬して春に羽化するオスグロトモエの春型は,トモエガの名前の由来ともなっている,翅の巴紋がほとんど消失しているそうです。
平凡社『日本動物百科9』(1997年)に,次のように書いてありました。

 ガはチョウにくらべ種数がはるかに多い。そのわりには季節型がある種は,あまり知られていない。それは,夜間活動性で人日につきにくいことや,研究がさほど進んでいないことが原因である。

前翅に巴(ともえ)状の紋があるヤガ科シタバガ亜科のトモエガ(Spirama属)は,季節型が明らかになった1960年代までは4種に分けられていた。それまではヤマトトモエと呼ばれていた春に羽化する個体は,夏に羽化するハグルマトモエ S.helicina の春型であった。また巴紋がほとんど消失する春に羽化するアカイロトモエは,夏に羽化するオスグロトモエ S.retorta の春型であった。

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