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カンゾウタケ

2013年6月1日

大きなシイの切り株に,カンゾウタケが出ていました。[写真1]
ふちに1個,空洞の中をのぞくと,底の方に2個ありました。
状態のよいひとつを採り,持ち帰りました。
傘の大きさは10cmほど。[写真2][写真3]

[写真4][写真5]は,切り倒される前の同じ木に発生していたもの。→2007年5月20日
[写真6]は,カンゾウタケの断面。→2011年6月25日

世界中に分布し,食用にされているようです。
『THE BOOK OF FUNGI』の訳書である,東洋書林『原色・原寸 世界きのこ大図鑑』(2012年)には,次のように書いてありました。

カンゾウタケは心材腐朽菌で,古いオークや栗の木の内部を空洞化させる主なきのこのひとつだが,北アメリカ東部では,栗胴枯病の出現以来,大幅に減少している。このきのこが作るタンニンによって,深みのある金色~赤褐色になった木材は,家具メーカーに高く評価されている。カンゾウタケ(「Ox Tongue 〔牛の舌〕とも言われる)は,一般に若いうちは食用になるとされ,広く食べられているが,酸味にがっかりする人もいる。本種には,抗酸化性と抗菌性があると言われている。

カンゾウタケは,若いうちは全体が鮮やかなピンクがかった赤色で,成熟すると血赤色になり,最後は褪せてくすんだ赤みがかった黄色になる。全体が軟らかいゼラチン質で,湿潤な天候では水っぽい血赤色の液体がしみ出る。傘はわずかにふけ状。小さな円い管孔は,個々のチューブに分離しやすい。

「酸味にがっかりする人もいる」と書いてありますが,この辺が評価の分かれるところです。
本種は虫に食われて傷んでいることがほとんどなく,またキノコにしては珍しく生で食べられることから,酸味を生かして,薄くスライスしたものをサラダにすると美味だと思います。
キノコに見えない,いっけん肉のような見た目と,弾力のある食感は,意外性のある食材としてお薦めです。

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昨日(2013年5月31日),リスを初めて見ました。地上を歩いていたので,目を離さないようにして,急いでカメラを出したのですが間に合いませんでした。どこに行ったのか見失ってしまいました。木に登ってくれたらよかったのですが。南禅寺のマツの木の下に,リスの食痕(いわゆるエビフライ)が落ちていることがあったので,付近にリスがいることはわかっていたのですが,今まで姿を見たことがありませんでした。見たのが,南禅寺ではなく町内の道だったのが意外でした。

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