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ニホンイモリ

2013年7月9日

今回はすぐにニホンイモリだとわかりました。
昨年とまったく同じ場所で,道の真中に,悠然と立ち止まっていました。[写真6](→2012年6月24日
黒い体色はアスファルトの路面でも保護色になっているのですが,逆に気づかれずに人に踏みつぶされかねませんね。

前回は雨上がりだったせいで道に出てきたのだと思っていましたが,今回は晴天の日が続くなかでの出現です。
昨年が6月22日,今年が7月8日と時期的にも近いので,繁殖行動に関係があるのかもしれません。
『山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル+サンショウウオ類』(2002年)には,ニホンイモリの繁殖行動について次のように書いてありました。

繁殖 4~7月。本種は基本的に夜行性だが,繁殖期のオスは,日中でもメスの前で尾を曲げて盛んに求愛をしている。オスは精子の入った精ほうをメスの前に落とし,メスがこれを総排泄孔から取り込んで受精が行われる。卵は, 1粒ずつ,落ち葉や水草にはさむようにして産みつけられる。 1回の産卵数は数個~40個ほどだが,繁殖期間中に数回産卵を行うため,総産卵数は100~400個になる。ふ化した幼生は,最大で50mmほどに成長し,夏から秋にかけて変態して上陸する。

時期としては,今が繁殖期です。
近くの水路を探索すれば,卵がみられるかもしれません。

ニホンイモリは別名アカハライモリと呼ばれるように,腹部に鮮やかな赤い模様があります。
前回は腹の下を見ることができなかったので,今回は持ち帰って腹部の模様を観察してみました。
[写真1]は,スキャナーで腹部を撮影したものです。(動き回らないよう,冷蔵庫にしばらく入れて動きを鈍らせました)
前書には,ニホンイモリの腹部の模様について,次のように書いてありました。

国内に広く分布し,求愛行動や体の色などに地域差が見られる。現在は遺伝の研究から,東北,中部,西日本,九州の4つの集団に大きく分けられている。また,各集団の中でも外見のちがいが見られ,隣りあった2本の川でも,模様や色が異なる場合もある。腹部の模様は,東日本が太い網目模様,西日本が細かい網目模様であることが多い。しかし外見だけで,その個体がどこの集団のものかを判断することは難しい。

[写真1]の模様は,「細かい網目模様」か「太い網目模様」か。
ネットの画像検索で他のニホンイモリの模様と見比べてみると,どちらかというと「太い網目模様」の方のような気がします。

体長は80mmほど。尾が細長い[写真5]ので雌ではないかと思います。

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