ネットのニュースに「”幻のヘビ”見つける」というヘッドラインが流れていました。
興味をそそられてクリックすると,酒田市でシロマダラが捕獲されたという記事でした。

2013年09月07日 山形新聞

 酒田市草津の山間で、環境省猛禽(もうきん)類保護センター自然保護専門員の長船裕紀さん(28)が、報告例が少なく一部地域で“幻のヘビ”と呼ばれる「シロマダラ」を発見した。県のレッドデータブックでは「DD(情報不足)」に指定されている。
 発見されたシロマダラは体長51センチほど。4日午後8時50分ごろ、同センター近くを車で走行中、路上にいるのを見つけたという。長船さんは「道にヘビがいるのは珍しくないので一度通り過ぎたが、気になって引き返したら『当たり』だった」と話す。
シロマダラは日本固有種で、灰褐色に黒い横じま模様が入る。毒はない。国内に広く生息するとされるが、夜行性で人目に触れにくい。長船さんは「希少かもしれないし、見る機会が少ないだけかもしれない。この発見で報告例が増えるなら、それもうれしい」と話していた。

シロマダラについては,2か月ほど前にもネットニュースに「京丹波にシロマダラ 『要注目種』児童が発見」という記事がありました。(2013年06月27日京都新聞ネットニュース。京都市内版の京都新聞には記事は掲載されていませんでした。)

シロマダラは見つけただけで「”幻のヘビ”発見!」となるようです。
この辺の扱いは,タカチホヘビ(→2012年10月16日)と同じですね。

2年前の日記(→2011年6月12日)で,シロマダラのものらしきヘビの抜け殻のことを書いています。[写真2][写真3]
体鱗列数を数えると17列なのでシロマダラではないかと推測したのですが,その時は半信半疑でした。[写真4]
しかしその後,撮りためた写真の整理をしていたところ,2005年に写した写真のなかにシロマダラが写っていました。
路上で頭をつぶされて死んでいるものです。[写真1]
場所は,抜け殻を見つけた石垣の前。
あの抜け殻はシロマダラのもので間違いなかったのです。
確かに付近にシロマダラが生息しているようです。

ネットを見ていると,同じ場所にシロマダラとタカチホヘビが出現したという記事がありました。
以前に見つけたタカチホヘビ(→2012年10月16日)がいた場所も,シロマダラいた場所のすぐ近くです。
図鑑にも「本種の轢死体の腹部から,全長が同じくらいありそうなタカチホヘビが飛び出していたことがある。」という記述がありました。
どちらも”幻のヘビ”という共通点のある両者ですが,どうもシロマダラとタカチホヘビは同じような環境に生息しているようです。