朝起きた時,家の周囲に変化はなく,穏やかに雨の降るいつもの朝でした。
しかしニュースを見ると,京都に特別警報が発令され,避難指示が出された地域もあるとのこと。
京都市で避難指示が発令されたのは初めてのことです。

先週の9月15日から16日にかけて降り続いた雨は,「数十年に一度」の雨量となり,京都に特別警報が出される事態になりました。
台風18号の接近により,15日午後から雨が降り始め,極端に強い雨は降らなかったものの,そこそこ強い雨が長時間降り続き,16日朝には48時間雨量が,平年の9月の1カ月雨量を上回るまでになったそうです。

今回の水害について,京都新聞(2013年9月17日 朝刊)には次のように書いてありました。

 京都市では,午前7時すぎに,桂川が渡月橋付近(右京区)と羽束師橋付近(伏見区)で氾濫した。市は災害対策法に基づき,同7時45分から,桂川沿いの両区と南,西京の計4区の約111万世帯約27万人に避難指示を発令。住民や高齢者福祉施設の入所者ら計2498人が,近くの小中学校や京都競馬場など40カ所に一時避難した。同法の1962年施行以来,市の避難指示発令は初めて。
 市によると,伏見区羽束師地域や右京区梅津地域などで床上541戸,床下1285戸の浸水被害が出た。市によると,被害軒数は集計中で今後増える可能性がある。避難指示は午後5時半までにすべて解除された。
 市営地下鉄東西線の御陵駅軌道内に浸水し,烏丸御地-小野間が始発から不通となり,折り返し運転をした。復旧のめどは立っていない。市バスも桂川沿いなどを通る一部経路で運休や変更をした。
 右京区京北の国道162号の鳴滝橋の片側が落ちた。迂回路があり,住民への影響はないという。左京区や伏見区など7区で約1万3千世帯が停電した。

町内に大きな被害はなく,いつも通る道の法面がすこし崩れていただけです。[写真4]

岡崎の疏水と白川の合流地点には,白川から相当量の水が押し寄せたらしく,土砂が堆積し[写真7],石垣には水位の上昇を示す白い線が残っていました[写真8]。

[写真5]は南禅寺門前の,参道脇の水路です。
土砂で完全に埋まってしまっています。
あふれた水は,付近の家にかなりの被害を与えたようです。

南禅寺境内でも水路が土砂で埋まっていました。[写真1][写真2][写真3]
一部の土砂は山門前の木々の間に押し寄せていました。
本来なら緑の苔が覆っている地面を小石が覆い,無残な姿になっています。
お彼岸の時季です,ヒガンバナが律儀に赤い花を咲かせていました。[写真6]