動物園南の疏水にカワセミがいました。
じっと水面を見つめています。[写真1]

獲物を見つけたらしく,頭から水に飛び込んでゆきましたが,出てきても餌はくわえていませんでした。
失敗だったようです。[写真3]

平凡社『日本動物大百科 第4巻 鳥類Ⅱ』(1997年)には,カワセミの採餌行動について次のように書いてありました。

水辺を生活の場とし,モツゴ,オイカワ,ウグイをはじめとする3~7cmの小型の淡水魚をおもな食物としている。水面に伸びている枝や,水中に突きでた杭,岩などに止まって待ち伏せ,獲物(えもの)を見つけると水中に飛び込んで捕らえ,手近な止まり場まで運ぶ。少し大きめの魚は何度か足元に叩きつけて殺したあと,頭から呑み込み,骨などの不消化物はペリットとして吐きだす。空中で停空飛翔をしてから急降下して水中に飛び込み,獲物を捕らえる行動もよく見られる。

餌を捕えたところ→2005年7月21日

[写真2]のくちばしを見ると,上くちばしが黒色,下くちばしが赤色をしています。
下くちばしが赤いのは,メスの特徴です。
オスは上下とも黒色です。[写真4]