朝方,見かけた小鳥3種。(2014/3/12)
カワラヒワ,アトリ,ルリビタキ。
カワラヒワとルリビタキは留鳥,アトリは冬鳥です。

カワラヒワ:
南禅寺境内,10羽ほどの群れが地面に落ちた実をついばんでいました。
写真を見ると,食べているのはヒノキの実ですね。
くちばしが太くて,大きな実でも咬み砕けそうです。
『山渓カラー名鑑 日本の野鳥』(1996年)には,カワラヒワについて次のように書いてありました。(以下,引用は同書)

繁殖期には平地から低山地のいろいろな林で見られるが,スギ林,マツ林などやや針葉樹を好む傾向があるように思われる。都市部の市街地でも普通に繁殖している鳥の一つで,公園の木や街路樹に営巣し,オスがメスに求愛給餌している場面も観察される。

非繁殖期には数十羽から数百羽の群れで生活し,川原や農耕地などの草の上や地上で草の実を食べる。少し大きめの実をくちばしで割って食べることができ,オオブタクサの群落によく集まっている。ヒマワリの実も好んで食べる。

 

アトリ:
南禅寺境内に20~30羽の群れがいました。
地面に降りて餌を探しまわっています。
何を食べているのでしょうか。
カワラヒワのような太いくちばしではないので,大きな実を砕くことはできません。
まわりに生えている樹種からすると,マツやスギの球果からこぼれ落ちた種子やカエデの実を食べているのではないかと思います。

越冬期から春先にかけては山麓の雑木林や農耕地に現れ,時には開けた水田地帯で数千羽から数万羽の群れが見られる。群れのまとまりは強く,水田の一部に集中して下り,密集して地上で採餌する。

ナナカマド,ズミなどの液果を食べるが,カエデ類などの乾果やコメツガなどの針葉樹の種子を好む。

写真をよく見ると,体色に2種類あります。
頭の黒いものがオスのようです。

見分け方 白い腰,股状の尾,燈色の胸が特徴。春先には頭の黒い夏羽のオスも見られる。

 

ルリビタキ:
町内の道脇の竹柵にとまっていました。
ジョウビタキのメスとして書き進めていましたが,翅に白い斑がないことに気づき,急きょ訂正することに。
あぶなく間違えるところでした。
ルリビタキのメスは,オスと同じように尾が青色をしています。

見分け方 脇腹の橙色と尾の青色は,雌雄,成長幼鳥ともに見られる特徴。幼鳥でも尾は青い。