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ツガサルノコシカケの幼菌

2014年6月24日

何だろう?
マツの切り株に10cmほどの白っぽい塊がくっついていました。[写真1]
表面が凸凹していて,微妙な色合いで,何なのか見当がつきません。
最初に思い浮かんだのは,虫の卵がつまった卵嚢。

目を近づけてみると,表面を透明な球状の粒々がおおっています。[写真4]
分泌物のようです。
思い切って,ナイフで切ってみることにしました。
中から何が出てくるのか,恐るおそるナイフを入れると,意外なことに中身のつまった個体でした。[写真5]
これはキノコです。

調べてみると,ツガサルノコシカケの幼菌でした。
保育社『原色日本新菌類図鑑(Ⅱ)』(1989年)には,ツガサルノコシカケについて次のように書いてありました。

針葉樹の立木の幹の心材腐朽菌である。被害木を枯らすような病原性はないが,被害木は木材として役にたたず,風折れの原因にもなる。本菌の発生初期は白い瘤状で,表面から多数の水滴を分泌する。この時期はやや柔軟で,薄片として食用にすると美味だという人がある。

「食用にすると美味だという人がある」そうなので,食べることができるようです。
切った時に少し臭いをかいでみましたが(松脂の臭いがするかと思って),変な臭いはしませんでした。
肉もしなやかで柔らかくて,食べられそうな感じはしました。

[写真6]は,11年前に子どもがとってきた大きなサルノコシカケ。(→2003年1月26日
ツガサルノコシカケの老菌だろうと思います。

このキノコが何なのか調べていて感じたのは,ネット検索の有用性です。
ネットのなかった十数年前では,名前にたどり着くことはできなかったでしょう。
図鑑だけでは不可能です。

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