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ジョウビタキ

2015年3月12日

家の近所にいたジョウビタキの雌。
[写真1]~[写真3]と,[写真4]~[写真5]は別の個体です。
雄の体下面が鮮やかな橙色をしている[写真6]のに対し,雌はかすかに橙色を感じる程度です。
紋付鳥の異名をもち,雌雄ともに翼に白斑があります。
見比べると,雄の白斑の方が大きくて目立ちます。

『山渓カラー名鑑 日本の野鳥』(1996年)には,ジョウビタキについて,次のように書いてありました。

冬の庭に縄張りを構える,翼に白い斑のある鳥。中国西部からウスリー,サハリンにかけての地方で繁殖し,日本には冬鳥として全国に普通に渡来し,主に積雪の少ない地方で越冬する。春はツグミなどより早く渡去し,4月にはほとんど姿を見ない。

「春はツグミなどより早く渡去」するので,もうすぐ姿を見られなくなります。
(渡り鳥がなぜはるばる海を越えるのかについて→2013/4/2

野鳥の図鑑には,冬鳥の繁殖地として「ウスリー」「サハリン」「アムール川流域」といった地名がよく出てきます。
「サハリン」は「樺太」のことだとは分かりますが,「ウスリー」「アムール」については極東ロシアのどこか,という漠然としたイメージしかありません。

実際にどこにあるのか,地図で調べてみました。
アムール川流域図

アムール川はモンゴル高原に源を発し,ロシアと中国との国境を流れ,間宮海峡に注ぐ全長4,350kmの世界屈指の大河でした。
ウスリー川はアムール川の支流の一つです。

アムール川流域の中国側は,歴史をさかのぼると,満州と呼ばれていた地域に重なります。
戦争でたくさんの日本人が取り残された傍らで,鳥たちは太古と変わることなく,季節ごとに日本との渡りを繰り返していたのですね。

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