アカヤマドリが出ていました。[写真1][写真2]
毎日通る場所なのに,昨日は気づきませんでした。
雨で,一気に大きくなったようです。

まだ幼菌なので,あと一日くらい置いておきたいところですが,アカヤマドリは虫がつきやすいため,早めに採取した方が無難です。
以前に,一日採るのを遅らせて失敗したことがあります。→2003年8月24日

『山渓カラー名鑑 日本のキノコ』(1988年)には,アカヤマドリについて次のように書いてありました。

傘は径7~20(25)cm,初め半球形のちまんじゅう形からほぼ平らに開く。表面はビロード状,濃黄土色~帯褐橙色,初め脳のしわ状,のちしわは伸び表皮がひび割れて淡黄色の肉をあらわす。縁部は管孔部より膜状に突出する。管孔は上生し,黄色のちオリーブ黄色,孔口は同色で小さい。柄は5~15cm×25~50mm,表面は黄色の地に黄~黄褐色の細点が密布する。肉はきわめて厚くち密でほとんど白色または帯黄色,空気に触れると時にやや淡紅色となる。

傘の径は8.5cm。
表面は,「ビロード状,濃黄土色~帯褐橙色,初め脳のしわ」があります。[写真7]
「のちまんじゅう形からほぼ平らに開く」「しわは伸び表皮がひび割れて淡黄色の肉をあらわす」[写真8]→2006/7/30

[写真3]は縦に切った断面です。
肉はち密ですが,柄の基部はすこし傷んでいます。

オリーブオイルで炒めて食べました。
ボルチーニの仲間らしいですが,あっさりとした味で,それほど特別美味というものではありません。
肉質はしっかりしています。