動物園の外柵にアケビコノハがとまっていました。[写真1]
鉄柵にひっかかった枯葉にしか見えません。
相変わらず,みごとな擬態です。

さらに,危険を感じると後翅のはでな模様を見せて,相手をおどろかす仕組みになっています。
[写真3][写真4]は,翅をつついて前翅を開かせたところ。
黄色地に黒々と描かれた大きな目と眉のような,かなり怖い形相に見えますね。

翅だけが落ちていると,手にとってよく見ても,落ち葉にしか見えません。[写真5]
裏返すと,派手な模様が。
しかし,この模様は何の意味があるのでしょう。
とまっている時には全く見えず,用をなしていません。
見えるとしたら,飛んでいる時に,下から見上げられた時くらいだと思うのですが。

[写真6]は,以前に同じ場所にとまっていたアカエグリバ。(→2010/9/17
こちらも見事な擬態です。

(動物園の北側は昨年までは塀がめぐらされていたのですが,動物園の全面リニューアル工事により,順次新しい塀につくり変えられています。一部は鉄柵になっています。)