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イソヒヨドリ

2018年3月8日

屋根瓦の上に黒っぽい,見なれない鳥がいました。
ピョンピョンと移動しながら,何かをついばんでいます。
マツの木が近くにあったので,瓦の上に散らばっているマツの種子を食べていたのかもしれません。

体は割と大きくて,ヒヨドリくらいの大きさがあります。
全体が青みがかった黒っぽい色で,腹面が赤さび色をしています。

腹面が赤いので,アカハラだと思っていました。
しかし,写した写真をネットのアカハラの画像と見比べていると,何か違和感があります。
姿形は似ているのですが,体の色が黒っぽすぎるのです。
個体差だろうと無理やりにアカハラに当てはめようとするのですが,やはり違います。
この鳥は体色に青みがあり,濃い褐色というより濃い青色です。

ネットで色々と探していると,ぴったりの鳥が見つかりました。
イソヒヨドリの♂です。
本来は,名前の通り「磯」にいる鳥で,街中にいる鳥ではありません。
平凡社『世界大百科事典』(2007年)には,イソヒヨドリについて,次のように書いてありました。

スズメ目ヒタキ科の鳥。全長約24cm,体つきはツグミに似ており,雄は腹面の赤褐色を除いては全体に暗青色をしている。 雌は暗灰色でじみ。ユーラシア大陸南部に細長く分布しており,日本では北海道から九州,沖縄までの各地に生息している。ヨーロッパにすむものでは,雄は全身暗青色をしている。日本では名前のとおり,海岸の磯付近にすんでいるが,大陛では,磯よりは岩地の鳥で山地の岩場などにおもにすんでいる。どの地方のものも,地上をピョンピョンはねながら,昆虫やミミズなどの小動物をとって食べる。

近年は市街地でも,普通に見かけるようになっているようです。
ネット上にも,京都市街での目撃例がたくさん出ていました。
1996年発行の『山渓カラー名鑑日本の野鳥』に,すでに次のように書いてありました。

非繁殖期には海岸を離れ,内陸にも姿を見せることがある。また,近年は市街地で繁殖する例が各地で観察され,その場合,ビル,工場など大きな建物のすき間が営巣場所に選ばれる。コンクリートの壁が海の崖と似かよった環境を提供するためのようにも思われる。市街地では,路上に捨てられたゴミを餌としている姿がよく観察され,さえずる場所には高い煙突や避雷針が使われる。

見かけた場所は,岡崎の住宅街の中で,高いビルなどはない場所です。

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