オドリコソウの花。花の形を,笠を被った踊子の姿に見立てて踊子草の名がつきました。茎の周りにきれいに並んで咲いているさまは,よく名づけたものだと思います。
茎を切ると,断面が四角形をしているのもおもしろいです。
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ムラサキケマンの花。紫のケマンソウの意。しかしケマンソウ(中国原産)とは花の形は似ていません。ケマンとは華鬘と書き,お寺のお堂にぶら下っている,団扇に似た形をした装飾具のことです。ケマンソウの花は確かに華鬘を連想させますが,このムラサキケマンの花から華鬘を連想するのは無理があります。
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3月16日にシャワーヘッドのような蕾の木があると書きましたが,その蕾が開き黄色い花が咲きました。これはミツマタの花でした。
ミツマタというのは,本当に三叉になっているのだと初めて知りました。
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道端に咲いていたハナニラの花。花壇から逃げ出し野生化したものでしょうか。清楚で凛々しいきれいな花です。ニラのようなにおいがするのでハナニラという名前がついていますが,もっといい名前をつけてあげたい花です。英名ではスプリングスターフラワーというそうです。
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サクラの花が満開。インクラインや岡崎周辺はすごい人出でした。岡崎周辺のサクラの木で,花びらではなく花がそのまま,たくさん落ちている樹があります。これは,スズメが落としているそうです。スズメが落としている現場は見ることができませんでしたが,サクラの木の上で鳴いていました。
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冬越ししたアオスジアゲハの蛹が羽化しようとしたのですが,殻を破ることができず失敗しました。少し裂け目ができて,中で足が動いているのが見えたのですが,力尽きてしまいました。
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スズメが落としたサクラの花。くちばしで噛み切った切り口がV字型になっています。サクラの花をスズメが落とす現象は,気を付けてみていると,よく見かけます。こうした現象が一般的になったのは,比較的新しいことだということです。ソメイヨシノがたくさん植えられるようになったことと関連があるのでしょうか。スズメは萼筒にある蜜が目当てのようです。
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山吹色のヤマブキの花。万葉集には十数首うたわれ,昔から好まれた花のようです。後拾遺和歌集の「七重八重 花は咲けども 山吹の 実(簑)のひとつだに なきぞ悲しき」の歌にかけて,蓑を求めた太田道灌にヤマブキの花を差し出した少女の話。その話をしてくれた中学校の先生の顔とともに思い出しました。
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変な花を見つけました。地面から細い茎が伸びていて,その先にかぼそい花がたくさんついています。この花はユリ科のショウジョウバカマでした。一つ一つの花をよく見ると,確かにユリの花に似ています。
ショウジョウとは猩猩と書き,中国の想像上の動物です。赤い顔をしているので,赤いもののたとえとして使われます。赤い目をしているのでショウジョウバエ,熱が出て赤い顔になるので猩紅熱(しょうこうねつ)など。花が赤いのでショウジョウバカマといいます。
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家の前にクサイチゴの花がたくさん咲いています。草引きをするときに,この草にはてこずらされます。繁殖力が強い上に,棘がたくさんあるからです。軍手の上からも刺さってとても痛いです。
草と書きましたが,クサイチゴは木苺の一種です。花が終わると,赤いおいしい実がなります。(今回この花を調べるまでは,このイチゴはエビガライチゴだと思っていました。花の形が違いました。)
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今の時期,九条山ではいたるところでシャガの花が咲いています。「射干」と書きますが,中国では射干はヒオウギを意味するそうです。
よく見ると花のつくりは派手です。しかし,なんとなく全体に地味な印象をうけます。ぼんやりとした色合いのせいでしょうか。といって,シャガには種ができないため,品種改良をした園芸種もありません。日本のシャガは3倍体です。
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サクラの木なのに,なかなか花が咲かないな,と思っていたら,こんな花が咲きました。これはウワミズザクラの花。名前の由来は「占溝桜(ウラミゾザクラ)」の転訛で「昔この材の上面に溝を彫って亀甲を焼いて吉凶を占ったことからつけられた」といろんなところに書いてあります。それ以上詳しいことは書いてないので,どんな風に占っていたのか知りたいものです。
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タラノメ。すこし伸びすぎと思うものも,食べるとおいしいです。タラノメを採って食べたのは4年前が初めてでした。福岡の父はよく山菜を取りに行っていましたが,タラノメを採ってきたことはありませんでした。覚えているのは,ゼンマイ,ワラビ,フキ,ノビル,セリ,ツクシ,ヨモギ,ガマノハ(もちを包む),ヤマイモ,タケノコといったところでした。昔は今みたいに,タラノメはポピュラーではなかったと思います。
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ハルノノゲシの綿毛。タンポポより繊細なフワフワした感じが気持ちよさそうです。ハルノノゲシの花はタンポポに似ていますが,茎から複数の花が出ていることと,背が高いので区別がつきます。
タンポポの綿毛には風船についた糸のように柄がありますが,ハルノノゲシの綿毛には柄がなく,実から直接綿毛が出ています。
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ウラジロの新芽。ウラジロの芽は葉と葉の間から出てきます。芽が伸びて2枚の葉となり,翌年また2枚の葉の間から芽が出てきます。そうやって年々伸びてゆくことから,お正月の縁起物として使われます。
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ハルジオン。「春紫苑」とかきます。北米原産の帰化植物で,シオンに似ていることからハルジオンの名がついています。シオンは漢名「紫苑」の音読みですが,何かロマンチックな響きがありますね。シオニズムのシオンとは無関係です。
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動物園南の疎水の水際に,キツネノボタンの花が咲いていました。昨年この辺りにはゴキズルが群生していたのですが,みんなきれいに刈り取られています。
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子供が「変な物体発見!」と持ってきました。これはサクラの枯れ枝についたタマキクラゲです。枝のまわりにびっしりとゼラチン質の物体がついている様は気持ちが悪いと思う人も,逆に食べられるかな,と思う人も。図鑑を見ると,毒とも食とも書いてありません。こうい場合は食べないにこしたことはありませんね。
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家の前の藪に,切っても切っても,枝が伸びてくる,少々やっかいな木があります。何の木かなと以前から気になっていたのですが,花が咲いていたので調べてみたら,コウゾでした。実のように見えるのが雄花の集合で,赤い花びらのように見えるのが雌花の集合です。赤い糸1本1本が雌しべです。
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ヤエムグラの花。百人一首に「八重むぐら しげれる宿の寂しきに 人こそ見えね 秋は来にけり 」とあります。しかしヤエムグラは夏には枯れてしまうので,この歌に詠まれているのはカナムグラだという説があります。
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ガガンボ。子供の頃は,大きな体で,動きが緩慢なので,蚊のお爺さんだと思っていました。血を吸ったりはしません。花の蜜を吸っているそうです。
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