コナラの木の下に「落とし文」がたくさん落ちていました。中を開くと,小さな卵が1個入っています。これはゾウムシの仲間のオトシブミが作ったゆりかごです。オトシブミはコナラなどの葉に卵を産みつけたあと,葉を巻いて幼虫のためのゆりかごを作ります。卵からかえった幼虫は内部の葉を食べて育ち,そのまま蛹になり羽化後ゆりかごから外へ出ます。
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ギンリョウソウ。「銀竜草」と書きます。りん片のある白い体を,銀色のうろこに覆われた竜に見立てたものです。「ギンリュウ」ではなく「ギンリョウ」というのは違和感がありますが,「竜」は「リョウ」と読むことも多いみたいです(そういえば竜馬も「リュウマ」ではなく「リョウマ」ですね)。葉緑素がないので体全体が真っ白です。この白い体と全体のイメージから,一名「ユウレイタケ」とも言います。
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昨日,家の前のコナラの木で,オトシブミのゆりかご作りを観察しました。途中でオスが乱入し,通常のゆりかご作りと多少経過が違ったようですが,連続写真に撮りました。
→連続写真
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家の周りに咲いていた,ナルコユリに似た花。葉もよく似ています。これはホウチャクソウと言います。花の形が宝鐸(ホウチャク・ホウタク)に似ていることから名づけられました。
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今日の朝早く,アオスジアゲハの蛹が羽化しました。昨日の夜,蛹の色が変わっていたので,デジカメを用意して待っていました。しかし,ちょっと目を離した隙に羽化が始まってしまい,殻を割る決定的瞬間は取ることができませんでした。
連続写真を自然図鑑にアップしました。ご覧ください。
越冬した蝶の蛹は6個ありましたが,無事に羽化したのはこの1頭だけでした。
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ヤマボウシの花が咲いていました。真ん中の球形のものが花のかたまりで,白い花びらのように見えるのは総包片です。この形を,坊主頭に白い頭巾をまとった僧兵になぞらえて名づけられました。
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近所の庭にトウオガタマの花が咲いています。面白いことに,みんな同じようにバナナのにおいがするといいます。英名でバナナツリーというそうです(でも本当のバナナの木はなんというのかな?)。トウオガタマの「トウ」とは「唐」と書きます。中国原産のオガタマの木という意味です。
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崖に垂れ下がっている葛に花が咲いていました。スイカズラの花です。この花は蜜が多くて,花を吸うと甘い味がするので,吸葛の名がついたそうです。確かに花を吸うと甘い味がします。
冬にも葉が枯れずに残ることから忍冬(にんどう)とも,花の色が白色から黄色へ変わることから金銀花(きんぎんか)ともいわれます。
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トキソウの花。「朱鷺草」と書きます。花の色が朱鷺色であることから名づけられたそうです。しかし,この色をした花はたくさんあると思うのですが,どうしてこの花だけ朱鷺草というのでしょうね。
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シロツメクサの葉。いわゆるクローバーです。この形について日頃疑問に思っていることを一つ。葉っぱの形を見て欲しいのですが,楕円形ですよね。ところが,図案化されたクローバーのマークはほとんどがハート型をしているのです。
ハート型をしているのはカタバミの葉っぱ(右の写真)だと思うのですが。これと混同しているのでしょうか。あまりにも大っぴらにハート型のクローバーがまかり通っているので,ひょっとしたらカタバミもクローバーと言うのかなと思ってしまいます。どうなのでしょうか?
黄色くなったスイカズラの花。スイカズラの花は咲き始めは白色ですが,次第に黄色に変わります。金銀花(きんぎんか)の別名があるとおり,白い花と黄色い花が入り混じって咲き,不思議な美しさです。そういえば,いろんな色の花が一度に咲く植物ってのはないですよね。そのうちバイオでできるかも。
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ハナニガナの花。花苦菜と書きます。同じキク科のタンポポと同じように,花びらに見える一枚一枚が一つの花です。この舌状花がニガナは5個前後,ハナニガナは8~10個あります。
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ドクダミの花。十薬(じゅうやく)の別名通り,いろいろな薬効があります。でもドクダミの名は,その独特の臭いが毒がありそうなので「毒だめ」と呼ばれ,それが変化してドクダミになったそうです。
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シイの根元に生えていたカンゾウタケ。肝臓茸と書きます。切り口からは赤い血のような汁,断面は霜降り肉のよう。フランスでは「牛の舌」といい,薄くスライスしてサラダにするそうです。他のきのこと一緒に炒めて食べましたが,すこし酸味があり,ぷりぷりした食感です。
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ノビルの花。野のヒルという意味。ヒルとは,においがあり食用とするものの総称で,食べるとヒリヒリするところから来たそうです。子供の頃,家の周りにノビルがたくさん生えていました。ゆでて酢味噌であえたものが食卓に上っていたのを覚えています。
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ドクゼリの花。名前のとおりセリに似ている有毒植物です。セリより大きいのでオオゼリの別名もあります。シクトキシンという毒があり,誤って食べると半数の人が死ぬといわれています。
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