京都九条山の自然観察日記

■ 2004年03月の自然観察日記 ■

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2004年03月01日(月)

よい香りが漂っています

ジンチョウゲの花
ジンチョウゲの花が咲き始めました。あたりによい香りが漂っています。雌雄異株で雌株には赤い実がなるそうですが,日本ではほとんどが雄株のために,実がなるのは稀だということです。

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2004年03月02日(火)

シキミの花

シキミの花
シキミの花。どれが花びらで,どれが萼がはっきりしません。シキミは原始的な花の形態を残しています。多数のおしべが螺旋配列し,花弁,萼,苞葉は連続的に変化します。

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2004年03月03日(水)

今日は桃の節句

モモの花
今日は桃の節句。桃の花が咲くにはまだ早いですが,旧暦の3月3日は新暦で言うと,(今年の場合)4月21日。その頃はちょうど桃の花が咲く時期になります。このモモの花は,生け花用の花材です。

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2004年03月04日(木)

水にあるを水仙

スイセンの花
スイセンの花。スイセンの名は漢名の「水仙」から来ている。漢名は「仙人は,天にあるを天仙,地にあるを地仙,水にあるを水仙」という中国の古典から来ているとか。水の仙人というイメージは,ナルキッソスの伝説と重なります。

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2004年03月06日(土)

フキノトウが出ていました

フキノトウ
フキノトウが出ていました。フキノトウはフキの花です。雌雄異株。
朝早くは晴れていたのに,9時頃から雪が降り出しました。一日中,みぞれが降ったりやんだりする,寒い一日でした。

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2004年03月07日(日)

雪が降ったりやんだり

インクラインの線路
朝,雪が降ったりやんだりしています。インクラインの線路も,うっすらと雪化粧。冬型の気圧配置が強まり,東北,北陸にかけて大荒れの天気になるそうです。

2004年03月08日(月)

タラノメはまだ出ていません

タラノキ
タラノキ。新芽(タラノメ)は,まだ出ていません。サクラの花が咲く頃に,新芽が出てきます。タラノメは採りたてを天ぷらにするのが定番です。

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2004年03月09日(火)

スギナの胞子体

ツクシ
ツクシが生えていました。ツクシはスギナの胞子体です。料理に使うときには,頭が開く前の若いものを使います。

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2004年03月10日(水)

オオといっても

オオイヌノフグリの花
オオイヌノフグリの花。明治中期に日本に根付いた帰化植物。在来種のイヌノフグリより花が大きいので,オオイヌノフグリの名が付けられました。大きいといっても,10ミリほどの小さな花ですが。イヌノフグリとは,犬の陰嚢の意味で,実の形から名づけられました。

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2004年03月11日(木)

セイヨウタンポポです

セイヨウタンポポ
タンポポが咲いていました。総苞外片が反り返っているので,セイヨウタンポポです。この2,3日暖かい日が続いています。昨日は,キチョウとウラギンシジミが飛んでいました。

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2004年03月12日(金)

アケビコノハがつぶされていました

アケビコノハ
道にアケビコノハがつぶされていました。前翅は木の葉そっくり,後翅はあざやかな黄色です。見つけたときは何か分からなかったので,とりあえず写真を1枚だけ撮って帰りました。アケビコノハだと分かったので,もう一度その場所へ行ってみましたが,もう無くなっていました。

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2004年03月13日(土)

タクアンのような臭い

ヒサカキの花
ヒサカキの花が咲いています。春になると,九条山一帯に変な臭いがします。その原因はこの花のようです。ヒサカキの花の臭いについては,ガスのような臭いとよく書いてありますが,我が家ではタクアンのような臭いと言っています。

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2004年03月15日(月)

諸葛菜

ショカツサイの花
ショカツサイの花が咲いていました。「諸葛菜」の名は,諸葛孔明が戦の先々でこの植物の種をまかせていた,という伝説に由来します。アブラナ科なので,葉は菜の花に似ています。花の形も十字形です。

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2004年03月16日(火)

赤い花と白い花があります

ヒサカキの花
ヒサカキの花には,赤い花と白い花があります。雌雄異株なので,雌花と雄花の違いかなと思いましたが,違いました。この赤い花も,前の白い花も雄花です。

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2004年03月17日(水)

暖かい日が続いています

タチツボスミレ
スミレの花。日本産のスミレは約100種類あるとか。これはタチツボスミレ。花びらは薄い紫色です。
ここ数日暖かい日が続いています。朝,ウグイスの声を聞きました。妻によると,数日前から鳴いているそうです。

タグ:  | ウグイス  | タチツボスミレ

2004年03月18日(木)

もうすぐ咲きそうです

モクレン
モクレンの花がもうすぐ咲きそうです。モクレンとはシモクレンをさし,白い花のものはハクモクレンといいます。モクレンの名は漢名の木蓮からきているそうです。木の蓮の意だとすれば,ハクモクレンの方が蓮の花のイメージに近いと思うのですが。

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2004年03月19日(金)

おいしいキノコです

アミガサタケ
アミガサタケが出ていました。毎年同じ場所に出てきます。公園とかにも生えているそうなので,さがせばもっと見つかると思うのです,この場所以外で見たことがまだありません。キノコらしくない姿をしていますが,おいしいキノコです。

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2004年03月20日(土)

土佐の水木

トサミズキの花
トサミズキの花。トサミズキは「土佐の水木」。四国原産の水気の多い木です。春先に枝を折ると,樹液が滴り落ちます。

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2004年03月21日(日)

くちびる状の花びら

ムラサキケマン
ムラサキケマンの花穂が出ていました。付近にはムラサキケマンがたくさんあったのですが,この茎にだけ花がついていました。一つ一つの花を見ると,くちびる状の花びらや,後ろに突き出している距などスミレの花に似ています。

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2004年03月22日(月)

ヒサカキの雌花

ヒサカキの雌花
ヒサカキの雌花。雄しべがなく,1本の雌しべだけがあります。花柱は3つに分かれています。
ヒサカキは雌雄異株とばかり思っていましたが,両性花をつけるものもあるそうです。

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2004年03月23日(火)

ヒサカキの両性花

ヒサカキの両性花
ヒサカキの両性花。雌しべのまわりに5本の雄しべがあります。ヒサカキは単性花と両性花とどちらも咲きますが,多くの植物は両性花です。両性花の種と単性花の種を比べると,単性花の方が進化した形といえます。単性花には,雌しべや雄しべのなごりが残っていることがあり,単性花は両性花が変化してできたものと考えられるからです。

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2004年03月24日(水)

春の七草の一つです

ハコベ(ハコベラ)の花
ハコベ(ハコベラ)の花。春の七草の一つです。白い花びらは10枚あるように見えますが,実際は5枚。1枚の花びらが深く切れ込んでいるので,2枚に見えています。別名「アサシラゲ」。これは「朝開け」の意で,朝の日の光を受けて盛んに花を開くことから来ています。

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2004年03月25日(木)

ミツマタの花

ミツマタの花
ミツマタの花。「和紙の原料となるコウゾ,ミツマタ・・・」のミツマタの花です。白い筒状の花びらに見えるものは,がくです。ジンチョウゲ科なのでジンチョウゲの花と似ています。ジンチョウゲも花びらに見えるものは,がくですね。

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2004年03月26日(金)

連翹からきています

レンギョウ
レンギョウ。名前は漢名の連翹からきています。翹は「鳥の尾の,長くつったった毛」と辞書にあります。枝に花が並んで咲く様子を,鳥が並んで羽を広げている様子に例えたもののようです。しかし,牧野植物図鑑では,漢名の「連翹はトモエソウの名であり本種ではない」とあります。

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2004年03月27日(土)

仏の蓮華座にみたてたもの

ホトケノザ
ホトケノザ。名前は,茎を包み込む葉を,仏の蓮華座にみたてたもの。春の七草にあるホトケノザとは別ものです。昔のホトケノザは,今のタビラコのこと。本種は食べられません。

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2004年03月28日(日)

一気に開花しました

ソメイヨシノ
岡崎周辺のソメイヨシノが,朝方はちらほら咲きだったのに,昼間の暖かさで,一気に開花しました。京都の開花宣言は,すでに3月24日に出ています。開花宣言は平年より7日,昨年より4日早かったそうです。

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2004年03月29日(月)

なんとも情けない名前です

ノボロギク
ノボロギク。なんとも情けない名前です。ボロギク(サワギク)に似て野に咲くことから名づけられたとか。ヒトリシズカやシオンといった優雅な名前をつけてもらえるものもあるのに,不公平ですね。イヌノフグリよりまし?

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2004年03月30日(火)

「種付け花」ではなく「種漬花」

ミチタネツケバナ
ミチタネツケバナ。タネツケバナと似ていますが,タネツケバナが湿地に育つのに対し,本種は乾燥したところに育ちます。ヨーロッパ原産で,1990年代に確認されて以降,急速に分布を広げているそうです。タネツケバナは「種付け花」ではなく「種漬花」。米の種籾を水に浸す時期に,花が咲くことから。

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2004年03月31日(水)

猫の目草

ネコノメソウ
ネコノメソウ。花に花弁はなく,がく片が4枚あります。「猫の目草」の名は,果実が二つに裂けた様子が,猫の目に見えることから名づけられたとか。

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連続写真

連続写真による観察記録

  • 目次
    • キアゲハの蛹化
    • キアゲハの羽化
    • アオスジアゲハ羽化
    • テングチョウ羽化
    • アカタテハの羽化
    • クマゼミの羽化
    • アブラゼミの羽化
    • オトシブミ揺籃