キランソウ。茎は立たずに,地面を這うように伸びています。花はきれいなのですが,草全体ににちぢれ毛があり,それがむさくるしい感じを与えます。ジゴクノカマノフタという別名も。キランソウのキは紫の古語,ランは藍色の藍,「青みのつよい紫」の意(牧野富太郎植物記)。
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まるでコケに花が咲いたように,一面にサクラの花が落ちていました。やはりスズメのしわざでしょうか。サクラの花は今が見ごろです。岡崎一帯は花見客ですごい人出でした。
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ショウジョウバカマ。ショウジョウバカマの「ショウジョウ」はショウジョウバエの「ショウジョウ」と同じです。ショウジョウとは猩猩と書き,中国の想像上の動物です。赤い顔をしているので,赤いもののたとえとして使われます。赤い目をしているのでショウジョウバエ,赤い花なのでショウジョウバカマ。
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崖に出ているクチベニタケを引き抜いてみました。まるで視神経のつながっている眼球のようです。左のものは胞子を放出し,空になっています。
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キュウリグサの花。草をもむとキュウリの臭いがするのでキュウリグサ。ムギ作と一緒に伝来した古代帰化植物だそうです。しかし,その頃からキュウリはあったのでしょうか。ムギは紀元前3世紀ごろの弥生前期には栽培されていたそうです。一方,キュウリはヒマラヤ原産で,日本への伝来の時期ははっきりしません。天平時代の古文書には黄瓜の記録がありますが,種が柔らかく残りにくいので,それ以前の伝来の時期については分からないそうです。
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銀色に輝くコナラの若葉。光沢のある毛が,日差しを受けて銀色に輝いていました。硬い芽鱗を脱ぎ捨てて,ようやく日の光を浴びた喜びにあふれています。
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カキドオシの花。垣通と書き,つるを伸ばして垣根をくぐり抜けることから名づけられました。昔から子供の疳(かん)を治す薬として用いられ,カントリソウの別名もあります。今は,糖尿病によいとして,カキドオシ茶の人気があるようです。
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夜,どこかでジーという音がします。音の発生源を探して,外に出て見ました。いました。草のうえで羽をこすり合わせている虫を発見。クビキリギスです。かなり大きな音で鳴いています。クビキリギスは成虫で冬を越し,春先に鳴き出します。ちなみにクビキリギリスではありません。
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ホコリタケが群生していました。出たての若い個体です。名前は,老菌になると煙のような胞子を出すことからきています。別名キツネノチャブクロ。幼菌は内部が白色で,食用になります。さっと湯がいて,皮をはぎ,お吸い物にしました。生麩のような上品な食感です。お吸い物の季節の具としては,意外性があって面白いと思います。
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スズメノヤリ。「雀の槍」の意。花穂を,大名行列の毛槍にみたてたものです。雀が並んで大名行列をしている光景が目に浮かんで,ほほえましい感じがします。小さなものをたとえるのに「スズメ」と呼ぶものが多くあります。スズメノ-テッポウ,スズメノマクラ,スズメノエンドウ,スズメノトウガラシなど。
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ウマノアシガタの花と葉。この葉の形が蹄の形に似ていることから,馬の脚形の名がついたとか。しかし,どこをどう見ても蹄に似ているとは思えません。ウマノアシガタを解説したものには必ず,蹄の形には似ていないと書いてあります。ということは,この名前の由来は間違っているのでは?
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フモトスミレ。日向神社の境内に生えていました。白い小さな花です。名前は山麓に生えることが多いことから麓スミレ。※訂正:これはツボスミレでした。距が紅紫色ではありません。
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ここにもフモトスミレが,と思ったら,これはツボスミレでした。4月18日のスミレもツボスミレの間違いです。林道脇のやや湿った場所に群生。1センチ前後の小さな白い花。距は丸く短い。
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スミレ。スミレはスミレ科の総称であるとともに,種名でもあります。スミレ類の花の距には蜜があり虫が寄ってきますが,この花は実をむすびません。夏に,別の閉鎖花が出て自家受粉し,実を結びます。
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オオバベニガシワの雌花。右の写真は雄花 (4月3日撮影)。雌雄同株。実は今まで,この木はアカメガシワだとばかり思っていました。アカメガシワの花と違うので,調べたらオオバベニガシワであることが分かりました。別名オオバアカメガシワとも言います。
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ガマズミの花。5本のおしべが花の外に突き出ていて,宇宙人の頭にあるアンテナ(?)のようです。秋に赤い実をつけ,霜が降りる頃に甘くなります。
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ツルカコソウ。花のあと基部から地上をはう長い枝を出します。花が夏枯草(ウツボグサ)に似ていることから蔓夏枯草の名がつきました。毛の多いものをケブカツルカコソウと区別することもあるそうです。
ガクウツギ。名前にウツギと付いていますが,アジサイの仲間です。白い大きな花は装飾花で,花びらに見えるものは萼片。雌しべが退化しているので,実をむすびません。別に小さな両性花がたくさん付いています。
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ギンリョウソウの花弁を切り開き,中を見てみました。卵円形の子房のまわりに,雄しべが7本(10本のはずですが),花糸には毛があります。葯は黄色,柱頭は青色。どこからか,臭いがします。いい香りか,悪い臭いか微妙なところです。
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ヒメウズの実。名前は鳥頭(トリカブト)に似ていることに由来しますが,花も実もトリカブトには似ていません。同じキンポウゲ科なので,全体の感じが似ているのでしょうか。
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