ウグイス。いつもウグイスは茂みの中を移動しているので,声はすれど,なかなか全身像をとらえることができません。今朝はヒノキのてっぺんで鳴いていました。ウグイス色といいますが,本物は茶褐色の地味な色です。ウグイス色をしている小鳥はメジロです。
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アケビの花序(蕾)。下部の白い蕾が雄花。上部の紫色の蕾が雌花。昨年の秋,このアケビにはアケビコノハが大発生していました。そのせいか,実はなりませんでした。今年も,実らなくてよいので,アケビコノハが発生してくれたらいいなと思います。
キランソウ。鬼蘭草? 名前の由来は前にも調べたのですが,すぐに忘れてしまいます。ジゴクノカマノフタという別名もあるので,その連想からキは「鬼」かなと思ったのですが,牧野富太郎植物記によるとキランソウのキは紫の古語らしいです。ランは藍色の藍,「青みのつよい紫」の意だとか。
数羽のコゲラが,じゃれ合うように枝から枝へ飛び回っていました。コゲラはスズメほどの大きさの,キツツキの仲間です。名前は小さなゲラの意味でしょうが,でもどうしてキツツキのことをゲラというのでしょうか。ヤマゲラ,アカゲラ,クマゲラなど,キツツキ類はほとんどみなゲラと付きます。一説によると,ゲラは「ケラツツキ」の略したものだそうです。ケラ=テラで,寺の柱をつついていたからだとか。
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ムラサキケマン。ケマンの名はケマンソウからきています。ケマンソウのケマンは華鬘で,団扇形をした仏具華鬘に似ていることから来ています。たしかにケマンソウの花が咲いた様子は,華鬘を連想させますが,ムラサキケマンからは華鬘を連想することはできません。
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コバノミツバツツジ。 他のツツジ類に先立ち,花を咲かせます。東山にもたくさん自生していて,明るい色の少ない今の時期に,木々の間に華やかな彩を加えています。
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ムラサキケマンに白い花が咲いていました。調べるとシロヤブケマンという名前がついていました。ヤブケマンはムラサキケマンの別名です。さすがにシロムラサキケマンとはいわないようです。先端に紫色が残っていますが,これが完全に白くなるとユキヤブケマン。
ムラサキケマンの蕾。 ムラサキケマンの葉っぱや花には,真ん丸くなった水滴がよく付いています。他の野草の葉っぱは濡れていないのに,ムラサキケマンの葉っぱにだけ,たくさん水滴が付いていることもあります。なぜでしょうか?
ドウダンツツジ。 ドウダンは「灯台」で,「結び燈台」からきているそうです。花の形が提灯のようなので,「結び燈台」というのも,そういうものだろうと勝手に解釈していたのですが,似ているのは花の形ではなくて枝ぶりの方だということです。
結び燈台とは,3本の木を束ねて結び,鼓のような形に上下を開いて,油の入った皿をのせたものです。枝分かれした樹形が,結び燈台の脚の部分に似ているからだとか。
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ハナミズキの蕾に水がたまっていました。この段階の花を見ると,花びらだと思われているものが,総苞片(花を包む葉)だということがよく分かります。中心にかたまっている粒々一つ一つが蕾です。これから総苞片が成長し,大きな花びらを開いたように見えてきます。
スミレ。スミレの名は万葉集にも出てくる古い呼び名です。「春の野に 須美礼(すみれ)摘みにと 来し吾ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける」(山部赤人)とありますが,スミレを摘んでどうするのでしょうか? 飾るような花ではないので,染料にするか食べるためでしょうか。
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アリアケスミレ。葉も細長く,白いスミレといった感じです。花の色が変化に富んでいるので,有明の空になぞらえて,アリアケスミレの名が付いています。シロスミレという種類もありますが,シロスミレは北海道など寒い地方に生えるので,京都に生えていることはないようです。
カキドウシの花。 茎を伸ばして垣根を通り抜けるところから,「垣通し」の名が付いています。 この辺りでカキドウシの花が咲くところは2箇所あるのですが,どちらも本当に,垣根の下から顔を出しています。面白いですね。
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ヤマネコノメソウに種ができています。花も変てこですが,種のでき方も変です。皿の上にのせたように種ができています。こういう形状の果実は,水滴散布します。雨の水滴があたると種が弾き飛ばされて,種が散布されるという仕組みです。
真っ白なスミレ。名前が分かりません。特徴としてはシコクスミレに似ているのですが。花の大きさ2センチほど。昨年も調べたものの名前が分からなかったようで,4月24日の日記に,このスミレのことを書いていました。
(2009/4/14 名前がわかりました。園芸種のビオラ・ソロリア‘スノー・プリンセス’)
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マツバウンラン。 数年前から名前の分からない花でした。距があって,仮面上の花。検索図鑑で調べると,タヌキモ科ということになるのですが……。昨年,偶然に外来植物図鑑に載っているのをみつけました。ゴマノハグサ科のマツバウンラン。北アメリカ原産。日本で最初に確認されたのは1941年,京都の伏見でだとか。
トキワハゼの花。通常は淡紅紫色ですが,白い花も咲くようです。トキワハゼは昨日のツタバウンランと同じくゴマノハグサ科です。でも本家のゴマノハグサってどんな花なんでしょう。あまりメジャーではありませんね。
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セントウソウの花。 図鑑によると「果柄は時々花柄より長く生長する」とありますが,本当にそうなっていますね。別名オウレンダマシ。オウレンの葉に似ているからだそうです。オウレンを知らないので,逆にオウレンはこんな葉をしているのかと思います。
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ハルジオンの花が咲き始めました。糸のように細い舌状花が,風に乱れた少女の髪を連想させます。花びらの色は,ピンクのものと白色のものがあります。
今日はよい天気でした。最高気温は22.1度。
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藪の中から,ミツバアケビの細いつるが出ていました。花がたくさん付いています。上が雌花,下が雄花です。アケビが5枚葉なのに対し,ミツバアケビは3枚葉であることからミツバの名が付いています。でもこの固体には,3枚葉に混じって,1枚だけ5枚葉が付いていました(一番下の写真)。ミツバアケビとアケビの交雑種にゴヨウアケビがあるそうですが,これはゴヨウアケビなのでしょうか。