京都九条山の自然観察日記

■ 2006年08月の自然観察日記 ■

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2006年08月01日(火)

コシアキトンボ

コシアキトンボ
コシアキトンボ(雄)が死んでいました。 黒い体の腰の部分が白くなっています。それで「腰空き」というのかもしれません。虫の名前は見た目とか,住んでいるところにちなむものが多いですが,マルタントンボという変な名前のトンボがいます。前から気になっていたので,ネットで調べてみました。マルタンとはフランスのトンボ学者の名だそうです。彼に献呈された名だとか。

2006年08月02日(水)

ゴマダラチョウ

ゴマダラチョウ
昨日に続いて,今日はゴマダラチョウが死んでいました。長い梅雨も明け,ようやく夏本番というところですが,虫たちにとってはもう終わりの時のようです。

2006年08月03日(木)

ナガコガネグモの子グモ

ナガコガネグモ
ナガコガネグモの子グモ。子グモは網の中央にジグザグ状のかくれ帯をつくります。

2006年08月04日(金)

コスカシバ

コスカシバ
コスカシバ。ハチの仲間に見えますが,ガの仲間です。羽が透けているので,スカシバといいます。幼虫はサクラ,ウメ,リンゴなどの幹を食べる害虫です。

2006年08月05日(土)

キマワリ?クチキムシ?

キマワリ?
カエデの朽木にいた甲虫。キマワリかなと思ったのですが,足が赤っぽいのでクチキムシかもしれません。

2006年08月06日(日)

ショウジョウトンボかネキトンボ

ショウジョウトンボ?
ショウジョウトンボかネキトンボ。赤い色をしたものの名に「ショウジョウ」の名を冠させることがよくあります。ショウジョウバエ,ショウジョウバカマ,このショウジョウトンボなど。ショウジョウは「猩々」で,『想像上の動物。オランウータンに似るが、顔と足は人に似て髪は赤く長く垂れ、よく酒を飲むという。』。昔から赤い色の例えに使われていました。

2006年08月07日(月)

ギンヤンマ

ギンヤンマ
ギンヤンマが死んでいました。 腹部が銀色をしているので銀ヤンマといいます。何故,すなおに緑ヤンマとつけなかったのでしょうね。

2006年08月08日(火)

ハナビラタケが出ていました

ハナビラタケ
マツの木の根元にハナビラタケが出ていました。ハナビラタケは食用になるキノコですが,これは少し古くて食べる気がしません。

2006年08月09日(水)

アオサギ

アオサギ
南禅寺水路閣に通じる細い道にアオサギがいました。近づいても飛び立たずに,先に歩いてゆくだけです。しばらく後について行きました。まだ若い幼鳥です。若いアオサギは人をあまり警戒しないようです。

2006年08月10日(木)

マツオウジ

マツオウジ
マツの切り株にマツオウジが出ていました。この切り株には5月にもマツオウジが出ていました。

2006年08月11日(金)

交尾中のマメコガネ

マメコガネ
交尾中のマメコガネ。 後ろ足が変な方向に上がっていますが,これは交尾中だからというわけではなく,マメコガネがよくとるポーズです。マメコガネとは小さなコガネムシの意だとばかり思っていましたが,マメ科の植物を好んで食べるからのようです。

2006年08月12日(土)

シュウカイドウの花

シュウカイドウの花
シュウカイドウの花。

2006年08月13日(日)

疎水にいたハグロトンボ

ハグロトンボ
動物園南の疎水にいたハグロトンボ。シルエットになると,何かもう夏も終わりかな,という雰囲気になります。

2006年08月14日(月)

イシガメが歩いていました

イシガメ
道をイシガメが歩いていました。日本で身近に見られるカメには,イシガメとクサガメがいます。イシガメは甲羅の後にギザギザの切れ込みがあるのが特徴です。
  こんなところをウロウロしているのは産卵場所を探しているのでしょうか?3年前にも9月4日に,山の中でイシガメがじっとしていました。

2006年08月15日(火)

シオカラトンボ

シオカラトンボ
シオカラトンボの雄。石の上にとまっていると見分けがつきません。羽化したての雄は雌と同じく茶色をしていますが,成熟すると体が黒くなり白い粉でおおわれてきます。

2006年08月16日(水)

現の証拠

ゲンノショウコの花
ゲンノショウコの花。ゲンノショウコは「現の証拠」で,よく効く民間薬として知られています。花が咲き,全草に勢いのある土用の丑の頃に採取します。
  ツクツクボウシが鳴いていました。

2006年08月17日(木)

サルが3頭いました

サル
今朝の最低気温は27.6度。寝苦しい夜でした。外に出ると,台風が近づいているせいか風があり,気持ちがよかったです。
 サルが3頭いました。

2006年08月18日(金)

ノカンゾウの花

ノカンゾウ
南禅寺山門付近にノカンゾウの花が咲いていました。ついこの間も咲いていたような気がしたのですが,それは1年前のことだと気づいて愕然としました。

2006年08月19日(土)

ツマグロヒョウモンの幼虫

ツマグロヒョウモンの幼虫
タチツボスミレにツマグロヒョウモンの幼虫がいました。 終齢幼虫で,もうすぐ蛹化しそうな感じです。棘が生えた毒々しい色合いの体は,いかにも毒毛虫といった感じですが毒はありません。毒といえば,ツマグロヒョウモンの雌は,毒チョウのカバマダラに擬態しているそうです。

2006年08月20日(日)

モノサシトンボ

モノサシトンボ
南禅寺のハギの葉にとまっていたモノサシトンボ。葉から葉へふらふらと移動していました。「ものさし」の名前の通り,白い節目が目盛のようです。

2006年08月21日(月)

大きなチョウが死んでいました

オオムラサキの雌
道に大きなチョウが死んでいました。ゴマダラチョウかなと思ったのですが,違うようです。たかっていたアリをはらい,手に取るとかなりのボリュームです。胴体もがっちりしていて,黒光りしています。
  図鑑で調べると,これはオオムラサキの雌でした。雌は紫色をしていないのですね。西日本では雌の羽の裏が白くなるそうです。

2006年08月22日(火)

マユタテアカネ

 マユタテアカネ
マユタテアカネ。雄は8月頃から赤くなってゆきます。雌は赤くなりません。

2006年08月23日(水)

ちょっと目を離したすきに

ツマグロヒョウモン
朝見るとツマグロヒョウモンが前蛹になっていました。その後,ちょっと目を離したすきに蛹化しました。下には脱ぎ捨てた表皮が落ちています。不思議なものです。

2006年08月24日(木)

クマバチが道で丸まっていました

クマバチ
クマバチが道で丸まっていました。死んでいるのかなと思ってつかむと,まだ動いています。落ち葉の上にのせて,しげしげと見ると,烏天狗のような顔つきです。
  クマバチは花の蜜や花粉を食性とする,おとなしいハチです。雄は針がないため刺すことはありません。雌も積極的に攻撃することはありません。

2006年08月25日(金)

大きな蛹の抜け殻

蛹の抜け殻
生垣の葉に,蛹の抜け殻がくっ付いていました。随分大きな抜け殻です。チョウではないと思うのですが。スズメガかヤガの仲間でしょうか。

2006年08月26日(土)

ナガサキアゲハの雌

ナガサキアゲハの雌
子どもが家の前でチョウを捕まえました(上の写真)。見たことがないチョウだったので図鑑で調べると,ナガサキアゲハの雌でした。ナガサキアゲハならば,今までに何度か羽化させています。下の写真は3年前に羽化させたナガサキアゲハの雌です。今回のものの方が,全体の黒色が濃く,斑紋の朱色,白色もはっきりしています。大きさも,3年前のものは前羽の長さ55ミリなのに対して,今回のものは75ミリもありました。ナガサキアゲハの雌は,産地によって模様が違うそうですが,3年の間に,こんなにも変化するものでしょうか。

2006年08月27日(日)

脱皮中のカゲロウ

カゲロウ
塀にカゲロウがとまっていたので何気なく撮ったのですが,よく見ると脱皮中です。亜成虫から成虫に脱皮しているところのようです。カゲロウは幼虫時代を水の中で過ごし,羽化して亜成虫となり,さらに脱皮して成虫となります。

2006年08月28日(月)

トックリバチの巣

トックリバチの巣
トックリバチの巣。 この中に卵を産みつけ,麻酔で仮死状態にしたガの幼虫を詰め込みます。孵化した幼虫はそれを餌として食べ成長します。この巣は蓋が開いているので,すでに成虫になって脱出したあとのようです。巣を崩してみると,脱皮殻が残っていました。

2006年08月29日(火)

ジョロウグモが2匹

ジョロウグモ
一つの巣にジョロウグモが2匹,と思ったら一匹は脱皮殻でした。

2006年08月30日(水)

ツマグロヒョウモンが羽化しました

ツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモンが羽化しました。出勤後だったので,羽化の瞬間を撮ることはできませんでした。ツマ(褄)とは「着物の端(つま)」の意で,羽の両端が黒くなっていることに由来します。ツマグロなのは雌だけで,雄は黒くなっていません。

2006年08月31日(木)

ハギの葉で作られた何かの巣

何かの巣
ハギの葉で作られた何かの巣。中をあけてみると,糞など幼虫が育った痕跡はあるものの,空でした。

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連続写真

連続写真による観察記録

  • 目次
    • キアゲハの蛹化
    • キアゲハの羽化
    • アオスジアゲハ羽化
    • テングチョウ羽化
    • アカタテハの羽化
    • クマゼミの羽化
    • アブラゼミの羽化
    • オトシブミ揺籃