2006年11月02日(木)
ジョロウグモも随分大きくなりました。これから産卵し,秋の終わり頃には死んでしまいます。
そういえば,家の前に網を張っていたコガタコガネグモの姿を最近見かけません。コガネグモのなかまは夏に成熟し秋に産卵します。産卵するとやはり死んでしまうので,コガタコガネグモはもう命を次に引き継ぎ,ジョロウグモより一足早く姿を消したようです。
2006年11月04日(土)
マツのコモ巻き。今朝気づいたので,多分昨日巻かれたものだと思います。コモは,冬の間にマツカレハの幼虫(マツケムシ)が中にもぐりこむので,春にはずして焼却されます。
カレハガの成虫が枝にとまっている様子は,名前のとおり枯葉にそっくりですが,マツカレハの成虫は枯葉に似ているわけではないようです。
2006年11月05日(日)
エダナナフシ。成虫は数ヶ月の寿命で,卵で越冬するらしいです。 このナナフシはもう卵を産んだのでしょうか。ナナフシはほとんどが雌で,単為生殖します。
ウスキツバメエダシャク? ゲンノショウコに2頭とまっていたので,ゲンノショウコを食草とした幼虫が羽化したのかなと思いましたが,そうではありませんでした。幼虫はいわゆる尺取虫で,広葉樹を食草とするそうです。ウスキは薄黄だと思いますが,羽が薄黄? シロツバメエダシャクというのもいるそうで,これがウスキツバメエダシャクかどうかはっきりしません。
マツオウジ。 このマツの切り株には,5月以降もう何回もマツオウジが発生しています。図鑑を見ると発生時期は「初夏~秋」となっていました。
今日は木枯らし1号が吹きました。朝のうち少し雨が降ったものの,日中は晴れていたのですが,風の強い一日でした。北海道で竜巻発生。
石垣にカタツムリがくっ付いていました。もうそろそろ冬眠に入る季節でしょうか。今日の最低気温4.6度。寒い朝でした。手袋をしていなかったので,指先がとても冷たかったです。
昨日のカタツムリが同じところにくっ付いていました。動いていないということは,これはもう冬眠に入った状態なのでしょうか。取ってみました。べりっと石垣から離れ,殻の入り口には膜ができています。カタツムリは木の葉下などで冬眠するそうですが,このように石垣にくっ付いて冬越しすることもあるのでしょうか。木の葉の下と違い,相当寒いと思うのですが。
昨日,マガモ,カルガモ以外のカモは姿を見せていないと書きましたが,今日はヒドリガモがいました。
今朝の最低気温は4.2度。よく晴れていたので,放射冷却現象が起きたようです。12月上旬並みの冷え込みだということです。
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今朝も動物園南の疎水に水鳥が集まっていました。この頭の黒いカモは何でしょうか。図鑑を調べても分かりませんでした。カモなんて図鑑を見ればすぐに分かるような気がするのですが,いざ調べるとなかなか分からないことも多いものです。
2006年11月25日(土)
南禅寺の紅葉が見ごろです。「紅葉狩り」という言葉は,万葉集にも出てくる古い言葉だそうです。動物の狩り→植物の採集(イチゴ狩り,リンゴ狩り)→自然を愛でる(紅葉狩り,ほたる狩り)と意味が広がっていったようです。「狩る」対象から「観賞」の対象へと変化したもので思い浮かぶのは鯨です。そのうち「鯨狩り」とは,ホエールウオッチングをさすようになるかもしれませんね。
2006年11月26日(日)
インクライン舟溜まりにいたアオサギ。最初はこちらを気にしていたものの,魚を見つけると狩人の目に豹変しました。魚を狙ってじっと水面を見つめています。
水面を覆いつくした落ち葉が美しく,おもしろい写真が撮れるかと思ったのですが,水面が反射してきれいに撮れていませんね。
2006年11月27日(月)
サネカズラの実。本来は花托の周りにぐるっと実がついて球状になるのですが,これは十分に実が成長せず,いびつな形になっています。
サネカズラの語源について,牧野新日本植物図鑑には次のように書いてあります。「実葛は,多分,果実の時に美くし目立つからであると思う。また一説にサネカズラは古名のサナカズラの音転で,サナカズラは滑り葛(ナメリカズラ)の意味。このサは発語で,ナは滑(なめ)のナだという。美男葛は枝の皮の粘汁を水に浸出してその液で頭髪を整えたからである。」
2006年11月28日(火)
昨日の雨で南禅寺の紅葉も散りはじめました。家の前の道にはコナラの葉がたくさん落ちています。晩秋になり多くの木が葉を落としていますが,コナラはサクラやカエデと違い,枯れた葉をいつまでも枝につけています。掃きながら見上げると,まだまだ黄葉した葉がいっぱいついています。これからしばらく,掃除がたいへんです。
2006年11月29日(水)
ツマグロオオヨコバイ。名前の通り,人が近づくと,滑るように横に移動し葉の裏に隠れます。
「バナナ虫」ともいうそうです。いつ頃から言われだしたか知りませんが,「バナナ虫」というタイトルの絵本も出ています。図鑑には載っていない名前ですが,最近流行っているみたいですね。