ムラサキカタバミの花が咲いていました。朝早いので,花はまだ閉じています。ムラサキカタバミの花は,朝開き夕方閉じます。でも,例年は5月くらいに咲き始めるものなので,今の時期に咲いているのは,やはり早いですよね。暖冬の影響で,色々なものの季節が早く巡っています。
今日は久しぶりに冷え込み,朝方雪が降りました。今冬2度目の雪です。結構降っていたのですが,道には積もらず,普段どおり出勤でき助かりました。
京都新聞によると『今冬12月と1月の気温は平年を1度前後上回り,特に1月下旬は平年より2度も暖かい日が続いた。』
昨日に続き,今朝も冷え込みました。今朝の最低気温は-0.8度。昨日とは異なり晴れ渡っていたので,放射冷却現象がおきたようです。霜が降り,水溜りには氷が張っていました。
塀の割れ目についたコケから胞子体が伸びていました。小さな盆栽のようです。
さく柄の根元が赤くなっているのが特徴だと思いますが,名前がわかりません。ノミハニワゴケ?
南禅寺の水路にいたキセキレイ。 長い尾を持っているのですが,いつも上下に振っているのでぶれて,きれいに写っていません。水の中をあちこち歩きながら,何かをつついています。山渓の図鑑によると『水辺を活発に歩き,主に昆虫類やクモを捕らえて餌にする。空中に飛び上がって,飛んでいる虫や網にいるクモをフライングキャッチすることも多い。』とあります。かわいい顔して肉食なのですね。
トチの葉痕。くっきりとしたおもしろい形をしています。葉痕は葉のついていた痕で,木の種類によって形が異なります。ぽつぽつと並んでいる小さな突起は,維管束(葉に養分を送る管)の痕です。トチの葉は,葉柄の先から5~9枚の小葉が出ている,掌状複葉なので,維管束の痕も小葉の数だけあります。
私の気配に気づいて,地面にいたイカルの群れが一斉に飛び立ちました。近くのエノキの枝にとまり,さらに近づくと,また別の木に飛び移ります。3,40羽の群れですが,その中でもやはり2,3羽はぼんやりしていて,取り残されています。冬は群れで生活しますが,繁殖期の5~7月にはつがいでいつも一緒に行動し,夫婦仲の良いので有名だそうです。
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南禅寺横の水路の水量が減り,点々と魚が取り残されています。水は琵琶湖疎水の水なので,魚も琵琶湖から来たのでしょう,ブルーギルがほとんどです。
京都新聞に今日から「梅だより」が掲載されています。市内の梅の開花は例年より2週間ほど早いそうです。
昨夜の雨は,朝方には霧に変わっていました。今日の最低気温は6.9度。本当は今の時分は一年で一番寒い時期のはずで,雨ではなく雪が降っていなければならないのですが。
京都の過去30年間の気象データを平均したグラフを見ると,最低気温は8月からなだらかに下がり続け,1月28日から2月4日の0.4度で底を打ちます。それからまた緩やかに上昇をはじめ7月29日から8月4日の24.3度が天となります。数値が一日だけ変に飛び出るということがなく,下がるときには確実に下がり続け,上がるときには確実に上がり続けています。30年間の平均値というのはすごいですね。
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タラノキの葉痕。幹の周りをぐるっと,帯状の痕が取り囲んでいます。維管束痕の小さな突起も,ヘビメタのベルトのようにたくさんついています。何せ2回羽状複葉なので,養分を運ぶ維管束もたくさん必要です。
暖冬でも,さすがにまだタラの芽に動きはありません。タラノキが芽吹くのは,サクラが開花する頃になります。
ヒサカキの枝に,丸い黒いものがびっしりとついています。実かなと思ったのですが,裏返してみると花芽(はなめ・かが)でした。春になると,独特の臭いと共に花が咲きます。
翼の一部が白くなっているハシボソガラス。動物園の周りで時々見ます。羽を広げると,白い模様がよく分かるのですが,なかなかタイミングよく写すことができません。
こうした部分白化個体は,突然変異でときどき発生するようです。
白川をひょいと見下ろすと,マガモの番がいました。マガモ自体は珍しくないのですが,いつもは水鳥のいる場所ではないので,つい撮ってしまいました。 写った写真を見ると,早い水の流れがぶれて,いい効果を出しています。きちんと三脚を立てて写せば,もっとおもしろい写真が撮れただろうと思います。
ダイサギ。動物園南の疎水に普段いるサギ類は,アオサギだけ(たまにゴイサギ)ですが,水量の減る今の時期には,ダイサギとコサギが姿を見せます。普段の水量のときには水の中を歩くことはできないので,アオサギは岸から水中の魚を狙っています。ダイサギとコサギは,岸から獲物を狙うのは苦手なのでしょうか。
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道に落ちていたスギの枝。昨夜は強い風が吹いていて,夜が明けると,道には風で飛ばされたものが散らばっていました。切れ切れになったスギの葉っぱだけでなく,かなり大きな枝も落ちていました。スギには雄花と雌花があります。いわゆる雌雄異花同株で,同じ木に雄花と雌花がつきます。この写真は雄花です。雄花は花粉を作るのが役割で,ひび割れのように見えるところから,花粉を飛ばします。虫が花粉の運び役をする虫媒花と違い,スギは風媒花なので花粉を風に運んでもらいます。それがスギ花粉症を引き起こす原因ともなります。
カツラの冬芽。4月になると割れて,萼も花びらもない雄しべだけの花を咲かせます。カツラは雌雄異株で,この木は雄木です。雌木も同じように,雌しべだけの花を咲かせます。花びらのない花に虫が寄って来るわけでもなく,花粉は風によって運ばれます(いわゆる風媒花)。葉痕が重なり蛇腹のようになっています。
ダイサギ。魚を狙ってじっと動きを止めています。このへんの動作はアオサギと一緒ですね。ダイサギのダイは,シラサギの中で大という意味で,アオサギと比べると,アオサギのほうが大きな体をしています。
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水面からすこし頭を出している石にとまっているカワウ。周りにいるカワウは,人が近づくとすぐに飛び立つのですが,この石の上にのっているカワウはなかなか飛び立ちません。この石の上にいると安心なのでしょうか。
カワウは水の中を泳げるし,空も飛べます。カワウの飛ぶ姿を見ると,さすがに優雅な飛び方とはいえませんが,水にもぐって飛び上がれる飛行機を人間はまだ実現していません。
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近所の家の生垣に,アセビの花が咲いていました。今日の京都新聞夕刊にも,府立植物園でアセビの花が咲いているという記事が載っていました。開花は暖冬の影響で例年より1週間早いと書いてあります。しかし1週間程度の差を,あえて暖冬の影響で早いと書いてあることに疑問を感じました。地球温暖化→暖冬→すべての自然がおかしくなっている,と何でもかんでも一つの方向に持っていくのは,物事を見誤ることにつながるような気がするのですが。
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今朝の京都新聞に,鴨川のアオサギに婚姻色が出ているという記事が載っていました。早速,動物園南の疎水にいるアオサギで確認してみました。なるほど,嘴の根元が赤くなっています。記事によると,例年ならば婚姻色が出始めるのはお彼岸の頃ということなので,一月ほど早いことになります。もう少しすると,嘴全体が赤くなるのかもしれません。
アオサギの婚姻色は,嘴だけでなく脚にも表れます。昨日に続いて,今日は脚を確認してみました。確かに赤くなっています。では普段はどんな色をしていたかと思い出そうとするのですが,はっきりしません。灰色をしていたような気がするのですが,以前撮った写真を見て確認してみました。黄色でした。部分的に黒いうろこで覆われているものもいますが,基本的には黄色をしていました。
ダイサギの横顔。水の中を歩いていたダイサギ2羽が,人が近づく気配に気づき飛び上がりました。近くの屋根の上にとまり,こちらを伺っています。正面向きの顔は絵にならないので,ちょっと横を向いた瞬間です。
ダイサギとよく似たサギに,すこし身体が小さめのチュウサギがいます。その見分け方は,ダイサギのくちばしが長いのに対し,チュウサギは短め。ダイサギの口角の切れ込みは目よりも奥まであるのに対し,チュウサギは目の真下まで。ということですが,このあたりではまだチュウサギを見たことがありません。チュウサギは川よりも,田んぼや湿地に多いそうです。
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シキミの花が咲いていました。中央にイイダコの足のように広がっているのが雌しべ。周りを雄しべが取り囲んでいます。牧野植物図鑑によると『おしべは多数で花糸は肥厚する。花の中心には輪状に並んだ心皮が8~12個ある。』とあります。
心皮? 心に皮があるというのは,それを暗喩にして詩を書けそうな感じがしますが,植物学では雌しべを構成する特殊な葉のことをいうそうです。花は葉が変形したものと考えられており,雌しべを構成する葉を心皮といいます。多くの花は,いくつかの心皮が合わさって一つの雌しべとなっていますが,シキミ科などの原始的な植物ではいくつかの心皮がそれぞれ雌しべになるので,柱頭も複数あります。
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1週間ほど前から見慣れないカモがいます。カルガモでもないし,マガモの雌でもありません。図鑑をめくると,これはオカヨシガモでした。左が雄で,右の水面に頭を突っ込んでいるのが雌です。今までここで,オカヨシガモを見たことはないと思うのですが,地味なカモなので見過ごしていたのかもしれません。
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ジンチョウゲの花が一枝だけ咲いていました。他はまだ蕾で,よい香も漂っていません。
私はまだジンチョウゲの実を見たことはありません。牧野植物図鑑によると『日本にはえているいるものはほとんど雄木なので実を結ばないが,まれに球形で赤い液果を生ずる。』とあります。名前については『沈丁花の意味で,花のよい香りを沈香と丁字のかおりにたとえたのでこの名がある。』とあります。
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動物園南の疎水には現在,5~6羽のカワウがいます。その中に近頃,1羽だけ頭の白いカワウを見かけます。突然変異かなと思っていましたが,これは婚姻色だそうです。足の付け根あたりも白くなっていて,ホワイトポケットというそうです。雄も雌も体の色は同色となっているので,婚姻色も同じようにでるのはないかと思います(よく分かりませんが)。
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葉を落としたアケビのつるに,綴り合せられた葉が残っていました。中をのぞくと,真っ黒な蛹が入っています。これはアケビコノハの蛹です。持って帰り,春に羽化するのを待ってみようと思います。
アケビの枝を折るとき,アケビのつるの強さを再認識しました。茶色くなっているのでポキッと折れるかと思ったのですが,なかなか折れません。結局ナイフで切りました。
昨日,南禅寺でウグイスが鳴いていました。今日は家の周りでも鳴いています。
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