今朝,外に出ると雪がちらついていました。
屋根や草木の上には,薄っすらと雪が積もっています。
夜の間に,降ったようです。
今朝の最低気温は-0.6°。
暖かい日が続いていたのに,昨日,今日と一気に冬に逆戻りです。
ニュースでは「ひな祭り寒波」と呼んでいます。
[写真1]はインクラインのサクラ並木。
一見すると白いのはサクラの花かと錯覚しそうです。
あと一月もすると,本物のサクラの花が満開となります。
[写真2]は碧雲荘横の小川。
[写真3]は岡崎から見た東山。
[写真4]は岡崎から見た大文字山。
[写真5]は欄干に積もった雪。
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一月ほど前,碧雲荘横の小川の水位が一時的に下がり,大きなブラックバスが打ち上げられていました。[写真1]
画面上で測ってみると,55cmほどあります。
釣りの趣味はありませんが,こんな大きなブラックバスを釣りあげたら,うれしいでしょうね。
その後,水位が戻っても,浅瀬にひっかかったままになっていました。
気温も川の水も冷たく,かなり長い間,腐らずにそのままの状態を保っています。
横を通るたびに,いつまで持つのかなと思っていたら,ある日,皮の一部分が破れ,白い身が露出していました。
鳥が身をつついたようです。
(コサギの仕業?)
それから日に日に,つつかれた部分は拡大し,今日見るとあらかた身の部分はなくなっていました。[写真2]
[写真4]は,3年前に同じ場所で,同じように打ち上げられていたブラックバス。
今回のブラックバスほど大きくなく,形もほっそりしているように思います。
この小川の水は,琵琶湖から疏水を通じて流れてきた水です。
ブラックバスも琵琶湖から流されてきたものと思われます。
近頃の琵琶湖のブラックバスは,従来のものより大形のフロリダバスといわれる種類が増えているそうです。(→オオクチバスの遺伝的分析が示す琵琶湖への追加導入と国内での分布拡大様式)
このブラックバスもフロリダバスかもしれません。
いつまでも寒さが続きます。
朝,外に出ると木々に雪が積もっていました
あと三日で春分だというのに。
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3月9日,庭にフキの花が咲いていました。[写真1][写真2]
いわゆるフキノトウです。
フキは雌雄異株で,雄花が咲く株と,雌花が咲く株があります。
まだ蕾で,雄花か雌花か分りません。
3月23日に見ると,花が開いていたので,じっくりと観察してみました。
フキは,以外にもキク科です。
花を見るとキク科の特徴を備えています。
キクの花やタンポポと同じように,1個の花に見えるのは花序で,小さな花がたくさん集まったものです。
花を一つだけ取りだしたものが[写真6]です。
星型をした花冠のなかに太い花柱があり,まわりを雄しべが取り巻いています。
雄しべと雌しべがあるので,一見両性花のように見えますが,種子が実らないので機能的には雄花です。
雄花の柱頭には本来,黄色い花粉がいっぱいついているはずですが,全然見あたりません。
どうやらこの個体は,三倍体の雄株のようです。
三倍体の雄花は不稔で,花粉を出さないそうです。
フキの三倍体について,『朝日百科 植物の世界1』(1997年)には次のように書いてありました。
野生フキの雄株のなかには,柱頭の先端に花粉がつかず,雄しべが褐色の皮膜だけの個体がある。一方,雌株のなかには花が終わっても花茎が伸びず,先の方の頭花からしだいに褐色化し,冠毛も開かず種子が実らない個体がある。「愛知早生フキ」に野生フキの花粉を受粉させても種子は実らない。このような不稔株の染色体を見ると,野生フキと栽培フキ,雌株と雄株に関係なく,種無しスイカのように三倍体である。
フキノトウの「トウ」とは何かなと調べてみると,「とうが立つ」の「薹」なのですね。
小学館『日本国語大辞典』(1980年)には,「薹」について次のように書いてありました。
植物,特にアブラナやホウレンソウなどの葉菜,フキ・ケシなどの花茎をいう。
「とうが立つ」とは
野菜などの花茎が生じ,のびる。かたくなって食べ頃が過ぎてしまったことを意味する。
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キャッという,妻の小さな悲鳴が聞こえました。
何事かと部屋をのぞくと,取りこんだ洗濯物の中から,ガのようなものが飛び出してきたそうです。
窓を見ると,羽をばたつかせていたのは,ルリタテハでした。
今の時分に飛んでいるということは,成虫で越冬したということですね。
保育社『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』(1983年)によると,ルリタテハは「九州本島以北では成虫で越冬する」とあります。
翅の表面には,ルリタテハの名の由来となった,ルリ色の帯。[写真2]
翅の裏面は灰褐色で,樹皮に擬態しています。[写真3]
学習研究社『日本産蝶類標準図鑑』(2006年)には,ルリタテハの翅の斑紋について次のように書いてありました。
色彩斑紋は♂♀ほとんど同じで, ♀は翅形が幅広く青色帯もやや広い。季節的変異は裏面において明瞭で,夏型は裏面の地色が黄褐色をおびて明るく,秋型では黒味が強い。和名ルリタテハは"ルリ色のタテハチョウ"の意である。
[写真3]を見ても,翅裏面はかなり黒味が強く,秋型であることがわかります。
ルリタテハの幼虫は,自宅の庭や近所に植えられているホトトギスでもしばしば見かけます。[写真4](→2010年9月20日)
この個体も,昨秋にこの近所で羽化したものでしょうか。
冬を越したにしては,翅は羽化したばかりのようにきれいです。
(翅の縁が破れたように凸凹しているのは,元々の形です)
前書には,次のように書いてありました。
日本西南部の暖地ではふつう年3回(6~7月, 8月, 10月)の発生であるが,北海道あたりの寒冷地では年1回(8~9月)の発生,南西諸島などでは第1化は3月より出現し,年5~6回の発生と考えられる。早春に見られるものは越冬した秋型であるが,ヒオドシチョウのようにひどい翅の損傷はない。
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